東響が2021-2022シーズンラインナップを発表

2021年に創立75周年を迎える東京交響楽団が新シーズンのプログラムを発表した。音楽監督ジョナサン・ノットとのコンビネーションも8シーズン目となり、ますますの充実が期待される同楽団が贈るラインナップは、もともとアニヴァーサリーを見据えて組まれた内容で、コロナウイルス流行以前に用意されたもの。声楽も導入される大型の楽曲を含む東響ならではの広がりのあるプログラムである。

シーズン開幕を告げるのは、イタリア期待のアレッサンドロ・ボナートによるチャイコフスキーの交響曲第4番と牛田智大のソロでショパンのピアノ協奏曲第2番(2021.4/10)。続いて、近年話題を集めている原田慶太楼が登場。正指揮者就任記念として、バーンスタイン「セレナード」、ショスタコーヴィチの交響曲第10番を披露し、楽団に新風を吹き込む(4/17)。

御大ノットはアダムス「ザ・チェアマンダンス」(歌劇《中国のニクソン》より)とマーラー「巨人」(5/8, 5/9)、ピエール=ロラン・エマールを迎えて、バルトークのピアノ協奏曲第1番とブラームスの交響曲第2番の組み合わせ(5/15, 5/16)。さらにデュティユーの交響曲第1番とモーツァルトのレクイエム(10/22, 10/24)、ニコラ・アンゲリッシュとの共演でブラームスのピアノ協奏曲第2番とルトスワフスキの管弦楽のための協奏曲(12/4, 12/5)など、古典派から現代作品まで多彩なレパートリーを携えて活躍する。

客演では、ベルトラン・ド・ビリーがグザヴィエ・ドゥ・メストレとライネッケのハープ協奏曲ほか(6/26, 6/27)、クシシュトフ・ウルバンスキはオルフ「カルミナ・ブラーナ」(11/13, 11/14)、ピエール・ブリューズがサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」を指揮する(2022.1/22)など注目公演も多い。

東京交響楽団
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