【メルマガ読者プレゼント】ハマスホイとデンマーク絵画展 ご招待

 「北欧のフェルメール」とも称されるデンマークを代表する画家ヴィルヘルム・ハマスホイ。ハマスホイの作品をはじめ、19世紀のデンマーク絵画の流れを本格的に紹介する『ハマスホイとデンマーク絵画』展が、上野の東京都美術館で3月26日(木)まで開催されている。
 WEBぶらあぼでは、本展覧会に抽選で「ぶらあぼメールマガジン」読者限定5組10名様をご招待。

展示風景より

ヴィルヘルム・ハマスホイ《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》
1910-11年 マルムー美術館蔵

 ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864〜1916)は19世紀末のデンマークで活躍した画家。デンマークの首都コペンハーゲンに生まれ、幼い頃から美術教育を受けてきた。1900年前後は、印象派に続き、ポスト印象派、象徴主義、キュビスム、表現主義など新しい芸術がうまれたが、その中でハマスホイは、独自の絵画を追究していく。17世紀のオランダ絵画に影響を受け、そのモティーフは身近な人物の肖像画、旧市街地に建つ古い住宅や家具、静まりかえった室内など。

ヴィルヘルム・ハマスホイ《画家と妻の肖像、パリ》 1892年 デーヴィズ・コレクション蔵

 
 1898年に移り住んだストランゲーゼ30番地のアパートの室内をモティーフに描いた一連の作品や、その後1909年秋に移住したブレズゲーゼ25番地において、《ピアノを弾く妻イーダのいる室内》(1910)や《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》(1910-11)などの代表作を発表している。とくに《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》は、ハマスホイ晩年の室内画のなかで完成度のもっとも高い作品のひとつとされている。

 没後はデンマークでも長く忘れられていたハマスホイだが、1990年代以降にオルセー美術館、グッゲンハイム美術館など海外の著名な美術館で次々に回顧展が開催され、日本では2008年に初めての展覧会が開かれるなど、国内外で再び脚光を浴びている。

左:ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内―開いた扉、ストランゲーゼ30番地》 1905年 デーヴィズ・コレクション蔵
The David Collection, Copenhagen
右:ヴィルヘルム・ハマスホイ《寝室》1896年 ユーテボリ美術館蔵
Gothenburg Museum of Art, Sweden (C)Photo: Hossein Sehatlou

右:ヴィルヘルム・ハマスホイ《ピアノを弾く妻イーダのいる室内》 1910年 国立西洋美術館蔵
左:ヴィルヘルム・ハマスホイ《背を向けた若い女性のいる室内》 1903-04年 ラナス美術館蔵

 本展覧会はデンマーク、スウェーデン、日本国内で所蔵されている約85点を全4章で展示。前述したハマスホイの日本初公開を含む名品約40点に、第1〜3章は19世紀のデンマーク絵画を日本で初めて本格的に紹介する。第1章「日常礼賛−デンマーク絵画の黄金期」では、19世紀前半に花開いた「デンマーク絵画の黄金期」と呼ばれる時代の、身近な自然の美しさを描いた風景画や親密な雰囲気の肖像画を展示。
 ハマスホイがのちに所有していた、コスタンティーン・ハンスンの《果物籠を持つ少女》(1827年頃)やダンクヴァト・ドライアの《自画像》(1838年)も本章で展示されている。ハマスホイの自宅に飾っていたこれらの作品は、ハマスホイの作品スタイルの確立にも影響を与えたと考えられている。
 

第1章展示風景より
コスタンティーン・ハンスン《果物籠を持つ少女》 1827年頃 デンマーク国立美術館蔵

 第2章「スケーイン派と北欧の光」では、印象派風の光を取り入れたスケーイン派の作品を紹介。スケーイン派とは、ユラン(ユトランド)半島の小さな漁師町・スケーインに集った芸術家たちのこと。厳しい自然環境やそこに暮らす漁師たちの日々の労働を描いた作品は今でもデンマークの人々を惹きつけているという。第3章「19世紀末のデンマーク絵画-国際化と室内画の隆盛」では、印象派から手ほどきを受けた画家たちや、デンマークで隆盛した室内画に着目。描き出される美的空間は、近代の都市生活者に特有のノスタルジーを誘うような、静かな空気を漂わせている。

 なお、本展覧会の期間中には、「東京都美術館×東京文化会館×東京都交響楽団」の連携による特別企画「ART meets MUSIC」で、都響メンバーによる音楽会も実施。本展観覧券(半券可)をお持ちの方を対象に無料招待される(入場整理券を配布中、定員になり次第配布終了)。

第2章展示風景より
ミケール・アンガ《ボートを漕ぎ出す漁師たち》1881年 スケーイン美術館蔵

第3章展示風景より

■Information

ハマスホイとデンマーク絵画
会期:2020年1月21日(火)〜3月26日(木)
開室時間:午前9時30分~午後5時30分(金曜日、2月19日(水)、3月18日(水)は午後8時まで)※入室は閉室の30分前まで
休室日:月曜日、2月25日(火)※ただし2月24日(月・休)、3月23日(月)は開室
料金:一般1,600円/大学生・専門学校生1,300円/高校生800円/65歳以上1,000円
 *3月20日〜26日は18歳以下(2001年4月2日以降生まれ)無料
 *2月19日,3月18日は65歳以上無料 (いずれも証明書提示)
 
公式サイト https://artexhibition.jp/denmark2020/

■イベント
「ART meets MUSIC」
実施日時:2020年2月27日(木)11:00開演(10:30開場/12:00終演予定)
会場:東京文化会館 小ホール
出演:東京都交響楽団メンバーによる弦楽四重奏
料金:無料(ただし、入場整理券が必要です)
入場整理券配布場所:東京都美術館ロビー階インフォメーション

 ※本展の観覧券(半券可)をご提示ください。
 ※定員になり次第、入場整理券の配布を終了いたします


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