数世紀にわたりヨーロッパを中心に君臨し続けたハプスブルク家。同家の至宝を集めた展覧会「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」が、東京・上野の国立西洋美術館で2020年1月26日まで開催されている。
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ハプスブルク家は、13世紀末にオーストリアへ進出後、同地を拠点に勢力を拡大。15世紀以降には、神聖ローマ皇帝の位を一族で独占するなど、中世から近代にかけて広大な領土を支配し、権勢を誇った一族である。豊かな富とネットワークを駆使して、質量ともに世界屈指のコレクションを築いた。その収集品の主要部分は、最後の皇帝と言われるフランツ・ヨーゼフ1世(1830〜1916)が1891年に開館した、ウィーン美術史美術館の収蔵品の核となっている。今年、オーストリアと日本の国交樹立150周年にあたることを記念し、同館協力のもと開催される本展は、絵画、版画、工芸品、タペストリー、武具など100点を展示し、名門一族の華麗なるコレクションの歴史をたどる。
展示は全5章で構成。第1章「ハプスブルク家のコレクションの始まり」では、神聖ローマ皇帝となったマクシミリアン1世(1459〜1519)と、オーストリア大公フェルディナント2世(1529〜1595)ゆかりの絵画や武具を展示する。一門の系譜を示す重要なツールであった肖像画や、「中世最後の騎士」と呼ばれた皇帝が着用した甲冑も見ることができる。
第2章「ルドルフ2世とプラハの宮廷」では、ヨーロッパ史上稀代のコレクターとして名高い皇帝ルドルフ2世(1552〜1612)を紹介。ルドルフが作品獲得に情熱を注いだデューラーの作品などを展示する。
16〜17世紀にかけてオーストリア系とスペイン系に分裂したハプスブルク家では、婚姻などを通して密な関係が保たれていた。マルガリータ・テレサ (1651〜1673)も幼い頃からオーストリアへ嫁ぐことが定められており、その成長ぶりをいいなずけに伝えるべく、肖像画がたびたび制作された。
第3章「コレクションの黄金時代:17世紀における偉大な収集」では、本展の目玉となる、ベラスケス晩年の傑作《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》など、スペイン・ハプスブルク家からウィーンの宮廷へもたられたベラスケス作品をはじめ、ヤン・ブリューゲル(父)、ティツィアーノ、ルーベンス、レンブラントなど、ヨーロッパ各地の巨匠たちの作品が並べ、フィレンツェ派作品の収集に努めたオーストリア大公フェルディナント・カール(1628〜1662)、そして今日のウィーン美術史美術館絵画館の礎を築いた、ネーデルラント総督レオポルト・ヴィルヘルム(1614〜1662)のコレクションを紹介する。
第4章「18世紀におけるハプスブルク家と帝室ギャラリー」では、女帝として広大な領土を統治したマリア・テレジア(1717〜1780)や、その末娘でフランス国王に嫁ぎ、市民革命で命を落としたマリー・アントワネット(1755〜1793)など、激動の時代を生きた歴史上名高いハプスブルク家の人々を肖像画を中心に紹介する。
そして最終章の第5章「フランツ・ヨーゼフ1世の長き治世とオーストリア=ハンガリー二重帝国の終焉」では、帝国が敗戦により崩壊し、その栄華が終焉を迎えるまでを追い、ウィーン美術史美術館の建設、創設などの立役者であるフランツ・ヨーゼフ1世(1830〜1916)と、その妃エリザベト(1837〜1898)の肖像画やゆかりの品々を展示する。
ドラマに満ちた一族の歴史とともに、歴代の君主がその眼力をもって収集してきた品々、ハプスブルク家が遺した至宝を堪能したい。
■Information
日本・オーストリア友好150周年記念
ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史
会期:2019年10月19日(土) – 2020年1月26日(日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
開館時間:9:30〜17:30(金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(ただし11月4日(月・休)、1月13日(月・祝)は開館)、11月5日(火)、12月28日(土)〜1月1日(水・祝)、1月14日(火)
料金:一般1,700円/大学生1,100円/高校生700円
公式サイト https://habsburg2019.jp
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