【メルマガ読者プレゼント】『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの』ご招待券

 2018年に82歳で逝去した日本を代表するアニメーション監督・高畑勲の功績を振り返る、没後初の回顧展『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの』が、10月6日まで東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催されている。
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 高畑勲は1935年三重県生まれ。59年に東京大学仏文科を卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)に入社。68年に劇場長編初監督となる『太陽の王子 ホルスの大冒険』を完成させる。盟友・宮崎駿と両輪で、スタジオジブリの作品を生み出したことでも知られ、戦後の日本アニメーションの表現の可能性を切り拓き、60年代から半世紀にわたって日本のアニメーションを牽引してきた。

 自身もアニメーターとして腕をふるう宮崎とは異なり、絵を描かない演出家であった高畑。本展では、高畑の遺品から出てきた段ボール18箱分の資料から選出した手書きのメモやノートが初公開されるほか、高畑作品を支えたアニメーターによる原画・絵コンテ、背景美術画などを含めた、1000点を超える作品資料を通じて、高畑の表現を浮き彫りにしていく。

展示風景より

展示風景より『パンダコパンダ』 ©TMS

 展示は高畑の軌跡を全4章に分けて構成。東映動画在籍時に関わった『安寿と厨子王丸』(1961)、『狼少年ケン』(63〜65)、劇場長編初監督作『太陽の王子 ホルスの大冒険』(68)などを取り上げた「第1章 出発点ーアニメーション映画への情熱」。東映動画を去った高畑が、宮崎駿や小田部羊一、近藤喜文らとともに、アクションやファンタジーに頼らず、日常生活の描写を通して豊かな人間ドラマを作り出す、アニメーションの新たな表現領域を確立したテレビ名作アニメシリーズ『アルプスの少女ハイジ』(74)、『母をたずねて三千里』(76)、『赤毛のアン』(79)などを紹介する「第2章 日常生活のよろこびーアニメーションの新たな表現領域を開拓」。

展示風景より『アルプスの少女ハイジ』のセル画や背景画
©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページhttp://www.heidi.ne.jp/

展示風景より『火垂るの光』 ©野坂昭如/新潮社,1988

 「第3章 日本文化への眼差しー過去と現在の対話」では、80年代以降に手掛けた作品を展示。85年にはスタジオジブリが設立され、『火垂るの墓』(88)、『おもひでぽろぽろ』(91)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(94)など日本の風土や庶民生活のリアリティーを表現するとともに、戦中・戦後の歴史を再考するような作品を制作している。

 「第4章 スケッチの躍動ー新たなアニメーションへの挑戦」では、「絵の力」を追求した高畑が絵巻物研究に没頭し、新しいアニメーションの表現方法を提示した作品群を紹介。遺作となった『かぐや姫の物語』(2013)ではデジタル技術を駆使して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル画とは一線を画す表現上方法を確立した。

「平成狸合戦ぽんぽこ」 セル付き背景画
© 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

展示風景より 遺作となった『かぐや姫の物語』
©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK

 また本展では、フランスの国民的詩人ジャック・プレヴェール(1900〜77)の詩を高畑が翻訳し、画家の奈良美智が絵をつけて出版された詩画集『鳥への挨拶』(ぴあ、2006年)の、ドローイング作品《鳥への挨拶》(オリジナル作品)が展示されているのも注目だ。

 本作は、高畑がこの本の制作にあたり、プレヴェールの詩のイメージと奈良の描く子どもに共通する想いを見出し、奈良に共作を依頼。高畑が選んだ絵に奈良の描き下ろしも加えて詩画集を出版したが、本展では出力された色校正用の紙の上から、奈良が新たにドローイングを加えたオリジナル《鳥への挨拶》(全75作品のうち24点)を展示する。

展示風景より 奈良美智《鳥への挨拶》(部分)
©YOSHITOMO NARA 2006

展示風景より

■Information
高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの

会期:2019年7月2日~10月6日
会場:東京国立近代美術館 1階企画展ギャラリー
開館時間:10:00〜17:00(金土〜21:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし祝日・振替休日の場合は開館、翌日休館)
料金:一般 1500円 / 大学生 1100円 / 高校生 600円 / 中学生以下無料
公式サイト https://takahata-ten.jp/


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