【メルマガ読者プレゼント】『ゴッホ展』 ご招待券

 強烈な色彩と独特の絵画スタイルで観る者を魅了するフィンセント・ファン・ゴッホ。画家ゴッホを変えたふたつの出会いに焦点をあてた『ゴッホ展』が東京・上野の森美術館で来年1月13日まで開催している。
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 フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)は、オランダ南部の小村フロート・ズンデルトに牧師の子として生まれる。画家になることを決意したのは、画廊勤務や伝道師の仕事を経た27歳(1880年)の時。過去の巨匠の作品をみて模写するなど独学で始める。37年という短い人生のうち、画家として活動したのはわずか10年。本展では、ゴッホの作品約40点とともに、ゴッホがその10年間で、画家として独自の画風を確立するまでに出会い、影響を受けた「ハーグ派」と「印象派」の巨匠の作品を展示する。ゴッホが手紙の中で語った言葉も交えながら、「ゴッホがいかにして『ゴッホ』になったか」を明らかにしていく。

展示風景より
左:フィンセント・ファン・ゴッホ《パイプと麦藁帽子の自画像》(1887年9-10月) ファン・ゴッホ美術館

 第1部「ハーグ派に導かれて」では、オランダ時代のゴッホに絵画表現技法の基礎を手ほどきしたハーグ派や、その後ゴッホが技術を高め、油彩画を手掛けいく過程を紹介する。
 ハーグ派とは、19世紀後半にオランダの都市ハーグを拠点に活動した芸術家たちの総称。風景やモデル、農民達の労働をひたむきに捉えるその作風は、画商勤務時代からゴッホを魅了してきた。ゴッホの親戚であり、唯一の師匠でもあったハーグ派主要画家のひとり、アントン・マウフェによる作品など、ハーグ派の作品を18点紹介。これまで数多くのゴッホ展が開催されてきたが、ゴッホの作品を紹介する背景としてハーグ派の作品をこの規模で展示するのは珍しく注目だ。

展示風景より
左:アントン・マウフェ《雪の中の羊飼いと羊の群れ》(1887−88年)

初めて売りものになると自負した油彩画のリトグラフ
フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャガイモを食べる人々》 1885年4-5月
ハーグ美術館 © Kunstmuseum Den Haag

 第2部「印象派に学ぶ」では、後のゴッホの画風を決定づけた、モネ、ピサロ、ルノワールら印象派との出会いを紐解いていく。印象派とは、19世紀後半にフランスで興った芸術運動。対象の輪郭や固有の色より、それをつつむ光や空気の変化など一瞬の印象を捉え、再現しようとする作風は、これまで茶やグレーを基調とした写実的な作品を描いていたゴッホにとって、明るい色調、幾重に色を重ねた独特の筆遣いの作品を手掛ける転機となる。

展示風景よりクロード・モネの作品

 《麦畑》《オリーヴを摘む人々》などゴッホがテーマとして挑み続けたモティーフの作品や、記録で確認される限り日本初公開となる《パリの屋根》、そして、ゴッホが手がけた多くの静物画の中で「最も美しい作品のひとつ」と称される《薔薇》などを展示。
 とりわけ代表作のひとつ《糸杉》は、7年ぶりの来日。墓場に植えられる糸杉は、死の象徴とされる。ゴッホは1889年5月、自らサン=レミの精神療養院に入院するが、その後も精力的に作品を手掛けており、本作は入院直後に制作したもの。ゴッホはこの糸杉のシリーズを合計3点描いており、《ひまわり》に匹敵する連作とされる。

フィンセント・ファン・ゴッホ《糸杉》 1889年6月
メトロポリタン美術館
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art.
Image source: Art Resource, NY

展示風景より
左:フィンセント・ファン・ゴッホ《オリーヴを摘む人々》1889年12月 クレラー=ミュラー美術館
右:フィンセント・ファン・ゴッホ《薔薇》1890年5月 ワシントン・ナショナル・ギャラリー

 オランダー・ハーグ美術館館長監修のもと、イスラエルやスイス、モナコなど10の国と地域、25ヵ所の所蔵先から、ハーグ派と印象派を代表する巨匠たちの作品が約30点展示された。これまで日本で紹介される機会の少なかった貴重な作品とともに、約10年間の創作活動で唯一無二の画風を生み出したゴッホの軌跡を辿りたい。

■Information
ゴッホ展
会期:2019年10月11日(金)〜2020年1月13日(月・祝)
会場:上野の森美術館
開館時間:9:30〜17:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:12月31日(火)、2020年1月1日(水・祝)
料金:一般 1800円 / 大学・専門学校・高校生 1600円 / 中・小学生 1000円

公式サイト
https://go-go-gogh.jp/


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