アマンディーヌ・ベイエ & リ・インコーニティ 〜めくるめくバロック音楽ツアー〜

フランス古楽界を牽引するアンサンブルの躍動感あふれるステージ

リ・インコーニティ
C)Clara Honorato

「ピリオド楽器の演奏に挑戦することがどれほど刺激的か、音楽の創造とは何と儚くも美しい芸術だと痛感するか…そして、すべての瞬間を私たちがいかに愉しむべきであるか。古楽奏者なら誰でも、私と同じように公言するでしょう」

 バロック・ヴァイオリンの名手で、古楽新世代の旗手とも目される、フランス出身のアマンディーヌ・ベイエは言う。彼女が主宰し、ユニークな視点から選んだ作品を、刺激的なプレイで聴かせているアンサンブル「リ・インコーニティ」。王子ホールへ3度目の登場を果たし、彩り豊かな佳品を紡ぐ。

 キアラ・バンキーニら古楽界の先駆者たちの薫陶を受け、数々のコンクールでの実績と第一線アンサンブルでの活躍を重ねたベイエ。2006年に立ち上げた「リ・インコーニティ」は、設立当初から、鮮烈なサウンドで聴衆を驚かせ続けている。

 今回は、欧州で大活躍する気鋭のバロック・ヴァイオリン奏者、川久保洋子を含めた8人編成での来日。明るい陽光に溢れた大バッハのヴァイオリン協奏曲ホ長調(BWV1042)と、多感様式の典型とも言うべき次男カール・フィリップ・エマヌエルのチェンバロ協奏曲イ短調(H430,Wq26)、父子の対照的な作品を軸に。そして、エマヌエルの名付け親でもあるテレマンの協奏曲から、4本のヴァイオリンのみで通奏低音すら伴わない、ユニークな編成で書かれたト長調(TWV40:201)と、弦楽のための変ロ長調(TWV43:B1)の2曲を披露。さらに、彼らが規範としたヴィヴァルディによるリュート協奏曲(RV93)とシンフォニア(RV157)を聴く。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2020年2月号より)

《バロック・ライヴ劇場》第11回公演
アマンディーヌ・ベイエ & リ・インコーニティ 〜めくるめくバロック音楽ツアー〜
2020.3/10(火)19:00 王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990 
https://www.ojihall.jp

他公演
2020.3/11(水) 大阪/いずみホール(06-6944-1188)
3/13(金) 松本市音楽文化ホール(0263-47-2004)
3/14(土) 高崎芸術劇場 音楽ホール(027-321-3900)
3/15(日) 三鷹市芸術文化センター(0422-47-5122)

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