神奈川フィルハーモニー管弦楽団が2019/20年シーズンのラインナップを発表した。9月25日に横浜市内で開かれた記者会見には常任指揮者・川瀬賢太郎も出席、自身の指揮するコンサートを中心に概要を説明した。

川瀬賢太郎
写真提供:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
年が明けて2020年2月には、現在リニューアル中の神奈川県立音楽堂で、細川俊夫「月夜の蓮」(2006)と、細川が同作品でオマージュを捧げているモーツァルトのピアノ協奏曲第23番をセットで(ピアノ:菊池洋子)。これを含め全4回の「音楽堂リニューアルシリーズ」はすべてモーツァルトがテーマ。「モーツァルト+(プラス)」ともいうべき、「モーツァルトとの組み合わせ」にさまざまな工夫が凝らされる。3月は再びMMでシェーンベルク編曲によるブラームスのピアノ四重奏曲。「とにかく難しいが、自分の任期6年目となるオケの力とチームワークを最もわかりやすく聴いていただける曲」。
多士済々の客演指揮者の公演含め、王道名曲から、クラシック通を唸らせるこだわり抜いた佳曲まで、オケのやる気満々な姿勢がじわじわと伝わってくる来季の神奈川フィルだ。
取材・文:宮本 明
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
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