
今や作曲家としてだけでなく、指揮者、ピアニストとしても世界的な活動を展開している久石譲。その彼が主宰する「MUSIC FUTURE」が、初めて大阪で開催される。ジブリ作品をはじめとする映画音楽の作曲家として絶大な知名度を誇る久石だが、その作曲活動の原点はミニマル・ミュージックにある。「MUSIC FUTURE」は、久石が2014年に始動した現代音楽シリーズで、自身の作品とともに欧米音楽シーンの最先端で活躍する作曲家を紹介するという、日本では稀な革新的プロジェクトだ。
今回は、久石が敬愛してやまないミニマル・ミュージックの巨匠スティーヴ・ライヒやテリー・ライリーに加え、20世紀ポーランドを代表する現代音楽作曲家ヴォイチェフ・キラールを取り上げる。若き日にナディア・ブーランジェに師事、2002年にはカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『戦場のピアニスト』の音楽を手掛けるなど世界的に活躍している。自身の作品からは「2 Pieces for Strange Ensemble」と「MKWAJU for MFB」をプログラム。
演奏は、「伝統と革新~未来をつなぐ音楽を~」をスローガンに、久石が25年4月に音楽監督就任した日本センチュリー交響楽団の首席奏者を中心とした特別編成アンサンブルが務める。「MUSIC FUTURE」初の大阪進出に相応しい布陣だ。会場となる住友生命いずみホールもシャープなミニマル・ミュージックのサウンドを味わうには打ってつけ。センチュリー響とともに現代音楽の新たな扉を開く特別な公演、お見逃しなく。
文:編集部
Joe Hisaishi presents MUSIC FUTURE with JCSO
2025.9/30(火)19:00 大阪/住友生命いずみホール
出演
久石 譲(指揮)
日本センチュリー交響楽団 特別編成アンサンブル
曲目
スティーヴ・ライヒ:Clapping Music
テリー・ライリー:G Song for String Quartet
久石譲:2 Pieces for Strange Ensemble
ヴォイチェフ・キラール:Quintet for Wind Instruments
久石譲:MKWAJU for MFB
問:センチュリー・チケットサービス06-6848-3311
https://jcso.or.jp


