北海道で活躍する気鋭フルーティスト・石郷岡こまちがリサイタルを開催！

師のもとで磨き上げた楽曲を携え、憧れのKitaraの舞台に立つ

　「新進演奏家育成プロジェクト リサイタル・シリーズ」の1月・札幌公演に登場するフルート奏者の石郷岡（いしごうおか）こまちは、札幌大谷大学芸術学部に学び、日本クラシック音楽コンクール全国大会に連続で入選するなど実績を積んでいる若手演奏家だ。2022年度には函館新人演奏会芸術奨励賞を受賞し、地域に根差した活動も高く評価されている。

　学生時代に地元の師から学んだ作品で構成したというプログラムには、グノーやフランクに連なる正統派フランス人作曲家ジョルジュ・ユーによる情熱と幻想が美しく交錯する「ファンタジー」や、ビゼーのオペラに散りばめられた名旋律の数々を鮮やかに編み上げたボルヌ「カルメン幻想曲」など多彩な楽曲が並ぶ。「物語の場面に合った歌い方、表現、技術が高く求められますが、カルメンの世界観をみなさまと共有できるよう本番までさらに精進してまいります」と意気込みを語る。新春のステージに生き生きとした音色が響き渡るだろう。ピアノは渡部美蕗。

文：近松博郎