
ヴァイオリニストの石田泰尚が横浜みなとみらいホール・プロデューサーとして立ち上げた「石田泰尚の弦楽合奏部応援プロジェクト」は、横浜市内の中学・高校・大学の弦楽合奏部を石田自らが訪れ、指導を行う教育プロジェクト。2年目の今年は桐蔭学園高等学校・中等教育学校/器楽部(同市青葉区)、県立横浜翠嵐高校(同市神奈川区)、横浜市立大学医学部福浦絃楽舎(同市金沢区)の3団体を指導する。新たに大学の弦楽合奏部も対象となったことで、よりハイレベルな演奏が期待される。参加団体は来年2月27日に横浜みなとみらいホールで行われるコンサート「石田組オーケストラ」で、本番前のプレ演奏として石田組メンバーとの合同演奏を披露する予定だ。
9月某日、プロジェクト参加団体の一つである横浜市立大学医学部「福浦絃楽舎」の大学生9名の指導が行われた。当日は石田をはじめ、石田が“組長”を務める弦楽アンサンブル・石田組のメンバーである、NHK交響楽団第2ヴァイオリン首席の大宮臨太郎、新日本フィルハーモニー交響楽団のチェロ奏者・弘田徹、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席コントラバス奏者の米長幸一ら4名が指導にあたった。

「音」で伝えることに重きを置いたという石田。「言葉で説明するよりも、ひたすら一緒に弾いて技術を盗んでほしい」という思いから時間の許すかぎり、学生たちと共に演奏した。実際、約2時間の指導時間中、石田がひたすらにヴァイオリンを弾き続ける姿に、一音も聴き逃すまいと意識を向ける学生たちの様子がたびたび見られた。
学生たちの実力について石田は、「『何も言うことがない』と思うくらいレベルが高い」と称賛。「アドバイスをすることで、実際に音が変わっていくのがうれしいですね」と、手応えを感じたようだ。
また、普段は決まった指導者がおらず、プロの音源を参考に部員同士で意見を出し合いながら練習しているという学生たちは、「直接ご指導いただき、どう弾くべきかの正解がいくつも見つかってホッとしました」と安堵した表情をうかべた。彼らに石田の指導の印象を聞くと、「一音目からとにかくきれいで、この音に乗っかって弾くんだと考えたらワクワクしてきました」と興奮気味な様子、プロの響きを間近で体感した感動と収穫は大きかったようだ。

横浜みなとみらいホール・プロデューサーに就任してから、まもなく2年。「あっという間だったが、ものすごく光栄でした」と振り返る石田。学生たちが本番に向けて「今回のご指導を生かしてさらに表現を深め、成長した姿をお見せしたい」と意気込みを語った。プロと学生たちの熱い思いが交差する弦楽アンサンブル。本番で彼らがどのような音を響かせるのか、期待はふくらむばかりだ。
石田泰尚プロデュース 石田組オーケストラ ゲストソリスト 徳永二男
2027.2/27(土)、2/28(日)各日14:00 横浜みなとみらいホール 11/21(土)発売
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
https://yokohama-minatomiraihall.jp
※2/27(土)のみ「石田泰尚の弦楽合奏部応援プロジェクト」によるプレ演奏あり。詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。
