今年の東京・春・音楽祭における歌曲シリーズ、ふたつ目のステージには、圧倒的な実力と美貌で世界の聴衆を魅了するメゾ・ソプラノのエリーザベト・クールマンが登場する。
ネトレプコやガランチャと並び、ウィーンで「第3のプリマドンナ」と今や大人気のクールマン。優秀な歌手がひしめく同世代の中にあっても、そのカリスマ性や存在感で、ひときわ異彩を放つ。声楽や打楽器にも精通するピアノの鬼才エドゥアルド・クトロヴァッツと共演するリサイタルでは、ワーグナー「ヴェーゼンドンク歌曲集」を核に。ここへ、シューマン「女の愛と生涯」からの5曲やリスト、シューベルトなど独墺を中心とした名歌曲、さらに、グルックの歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》からの悲劇的なアリア〈ああ、われエウリディーチェを失えり〉を配している。
東京春祭 歌曲シリーズ vol.16
エリーザベト・クールマン(メゾ・ソプラノ)
4.11 [土] 19:00 東京文化会館 小ホール
【料金】S:¥6,200 A:¥4,600 U-25:¥1,500
■出演
メゾ・ソプラノ:エリーザベト・クールマン
ピアノ:エドゥアルド・クトロヴァッツ
■曲目
リスト:
私の歌は毒されている S289
昔、テューレに王がいた S278
ワーグナー:
《ヴェーゼンドンク歌曲集》 より
温室にて
悩み
夢
エルダの警告~逃れよ、ヴォータン(舞台祝祭劇《ラインの黄金》 より)
リスト:
私は死んだ (《愛の夢》第2番 S541-2 ) (ピアノ・ソロ)
グルック:
ああ、われエウリディーチェを失えり
(歌劇《オルフェウスとエウリディーチェ》 より)
リスト:
愛し合うことは素晴らしいことだろう S314
シューマン:
彼に会ってから (《女の愛と生涯》 op.42 より)
リスト:
われ汝を愛す S315
シューマン:
私にはわからない、信じられない (《女の愛と生涯》 op.42 より)
満足 (《子供の情景》 op.15 より)(ピアノ・ソロ)
やさしい友よ、あなたは見つめる (《女の愛と生涯》 op.42 より)
私の心に、私の胸に (《女の愛と生涯》 op.42 より)
シューベルト:
子守歌 D.498
シューマン:
あなたは初めての悲しみを私に与えた (《女の愛と生涯》 op.42 より)
シューベルト:
夜の曲 D.672
死と乙女 D.531
精霊の踊り D.116
小人 D.771
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