[小耳大耳]作曲家の近藤譲がアメリカ芸術・文学アカデミー外国人名誉会員に選出

 作曲家の近藤譲(こんどう・じょう)がアメリカ芸術・文学アカデミーの外国人名誉会員(終身)に選ばれた。1984年に武満徹が同名誉会員に選ばれて以来、日本人作曲家として2人目。
 アメリカ芸術・文学アカデミーは、1898年に設立されたアメリカで最も権威ある芸術家栄誉機関で、日本における日本芸術院に相当する。美術(建築を含む)、文学(戯曲や詩を含む)、音楽の分野があり、アメリカ人会員250名、アメリカ人名誉会員10名、アメリカ以外の外国人名誉会員75名から成る。毎年、各分野に総額約100万ドルに及ぶ様々な賞を授与するなど、芸術、文学の普及発展に寄与している。新会員は定員に欠員が出たときのみ、会員の投票によって決定される。
 現在の外国人名誉会員における日本人は大江健三郎や安藤忠雄ら4人で、音楽分野では故・武満徹以来2人目。なお、現在の音楽分野での外国人名誉会員はブーレーズ、デュティユー、ヘンツェ、ナッセン、ペルト、ペンデレツキ、クルターク、グバイドゥーリナら13人。