オペラシアターこんにゃく座が次世代の聴衆・観客を育てる「チアチケ」制度を創設

 1971年に創立され、座付き作曲家であった林光の作品など、日本語によるオペラの上演を半世紀あまりにわたって続けてきたオペラシアターこんにゃく座(代表・音楽監督:萩京子)が、若い世代の来場を促そうと、「チアチケ」と名付けた制度をこのたび始動させた。

林光《森は生きている》

 「チアチケ」とは、文字通り「チア=応援する」ためのチケット。こんにゃく座を応援するサポーターから1席2,000円の支援を得て、22歳以下の人に無料でこんにゃく座のステージを観劇してもらおうという取り組み。10代、20代といった若年層が、昨今劇場や音楽ホールにあまり足を運ばなくなっている現状をに危機感を感じてのことだという。実際にステージを観た人には感想を書いてもらい、それがサポーターにもフィードバックされる。全国各地で、学校公演や芸術鑑賞教室も含め、年間200公演以上の上演をおこなっているこんにゃく座だけに、今後、さまざまな地域でこの制度を利用できるようにしていく予定だという。

萩京子《神々の国の首都》より

 現在、今年9月、吉祥寺シアターでの萩京子作曲《リア王》新作初演を対象としたチアチケの募集が始まっている。サポーターの申込み方法、また今後の対象公演や観劇者の利用条件など詳細は、こんにゃく座の公式ウェブサイトを参照のこと。

オペラシアターこんにゃく座
https://www.konnyakuza.com