国際音楽祭NIPPON2024 オンライン記者会見に諏訪内晶子が登場!

Akiko Suwanai (c)Eishi Ishida

 9月11日、日本を代表するヴァイオリニスト、諏訪内晶子が芸術監督を務める「国際音楽祭NIPPON2024」のオンライン記者会見が行われ、諏訪内のほか、ジャパン・アーツ代表取締役社長の二瓶純一、同常務取締役の山田亮子、プログラム監修の沼野雄司が登壇した。

 同音楽祭は来年1月11日から2月27日にかけて、東京、横浜、名古屋、大船渡で開催される。諏訪内は、二日間でモーツァルトの全5曲のヴァイオリン協奏曲を演奏する「AKIKO SUWANAI Plays モーツァルト ヴァイオリン協奏曲」(東京:1/11、1/12/名古屋*:1/13)、室内楽プロジェクト「AKIKO Plays CLASSIC & MODERN with Friends」(2/19、2/21)、「シューマン室内楽マラソンコンサート」(2/23)、アウトリーチ公演(2/17、2/18)に登場し、横浜では公開マスタークラスも行う。

(*)名古屋公演ではモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1、4、5番を演奏。

 今回のテーマは「ウィーン」。
 モーツァルトのヴァイオリン協奏曲で諏訪内は、フランス国立ロワール管の音楽監督サッシャ・ゲッツェルの指揮、国内外で活躍するメンバーが中心となり創設されるフェスティバル・オーケストラと共演する。
「『ウィーン』にまつわる楽曲ということでモーツァルトの協奏曲を取り上げることになりました。長年弾いていますが、自筆譜を読み込めば読み込むほど、1曲の中にモーツァルトのいろんなアイディアが詰まっていて、それが1番から5番まで違う形に仕上がっていることを感じます。その一つひとつを明確に表現できればいいなと思います。元ヴァイオリニストで、ジュリアード音楽院でも同級生だったゲッツェルの指揮で弾けることが楽しみです」と期待を述べた。

(c)Eishi Ishida

 日本が世界に誇るソリスト・諏訪内が、国内外の一流アーティストとともに挑む「AKIKO Plays CLASSIC & MODERN with Friends」では、モーツァルトやシューベルトなどを取り上げる「CLASSIC」(2/19)と、シェーンベルク、ウェーベルン、ベルクといった新ウィーン楽派の作品と、その音楽に強く影響を受けたという安良岡章夫への委嘱作品などを披露する「MODERN」(2/21)の2つのプログラムが組まれた。
 諏訪内は「ボストンに住んでいた学生時代、シェーンベルクとベルクのヴァイオリン協奏曲の初演者であるルイス・クラスナーにレッスンを受けたことがある」そうで、彼女が参加する、ベルク「ヴァイオリン、クラリネットとピアノのためのアダージョ」やシェーンベルク「浄められた夜」の演奏に注目が集まる。
 また、新曲を委嘱した安良岡は諏訪内の高校時代の担任教師で、大学院の卒業論文では彼の作品を取り上げたそう。

 一人の作曲家に丸一日かけてフォーカスする「室内楽マラソンコンサート」(全4部)。2024年はシューマンをピックアップ。
「シューマンは素晴らしい作曲家。フェスティバルでないとできない企画で、貴重な一日になると思う」と意気込む諏訪内は、プログラム最後、第4部で披露するピアノ五重奏に加わる。
 24年のフェスティバルには、ゲッツェルのほかにもベンジャミン・ シュミット(ヴァイオリン)、イェンス=ペーター・ マインツ(チェロ)、ポール・メイエ(クラリネット)、エフゲニ・ ボジャノフ(ピアノ)ら国際的に活躍するアーティストが顔をそろえる。
 
 日本が世界に誇るヴァイオリニスト・諏訪内晶子がソロ、室内楽と大活躍する「国際音楽祭NIPPON2024」。豪華アーティストたちと奏でる音色に期待がふくらむ。

左: 沼野雄司 右: 諏訪内晶子(c)Eishi Ishida

国際音楽祭NIPPON 2024
https://www.japanarts.co.jp/special/imfn/