スリリングなパフォーマンスで聴衆を熱狂させる鬼才集団
1985年セルビア(旧ユーゴスラビア)生まれで戦禍のベオグラード育ち。14歳の時に渡仏しパリ国立高等音楽院で研鑽を積み、巨匠メニューインらの薫陶を受けて5つの著名な国際コンクールで優勝。また、欧米のメジャー・オーケストラと共演し世界の一流ホールにデビュー。日本でも2007〜09年のラ・フォル・ジュルネでロック・スターのような風貌と超絶テクニック、強烈な引力を持つフレージングが話題を集め、人気に火が付いたネマニャ。11年には自身がリーダーを務める「悪魔のトリル」との初来日公演が大きな反響を呼びファンクラブも設立。その後名門レーベルと相次いで契約し、今や現代のスター・ヴァイオリニストのひとりとして活躍中だ。
4月の来日ツアー(全国5ヵ所)は旧ユーゴとフランスの精鋭たちが集まって結成されたドゥーブル・サンス(弦楽合奏+ピアノ/チェンバロ)との共演。既に2枚のアルバムとコンサートの成功によって欧州を席巻した彼らが、今回ようやく日本のファンに待望の初お目見えとなる。プログラムはヴィヴァルディ「四季」全曲を筆頭に、ネマニャが2011年の東日本大震災をきっかけに盟友のセドラーに作曲を委嘱した「日本の春」、同じくセドラー編曲によるリムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」など充実のラインナップ。メンバーの個性が拮抗する白熱したパフォーマンスにより聴き慣れた名曲たちにも新たな生命が吹き込まれ、鮮烈に生まれ変わるはず!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2023年4月号より)
2023.4/20(木)14:00 所沢市民文化センター ミューズ(04-2998-7777)
4/21(金)18:30 かつしかシンフォニーヒルズ(03-5670-2233)
4/22(土)15:00 三鷹市芸術文化センター 風のホール(0422-47-5122)
4/23(日)14:00 高崎芸術劇場 音楽ホール(027-321-3900)
4/25(火)19:00 アクトシティ浜松(中)(053-451-1114)
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