第50回ピティナ・ピアノコンペティション特級、セミファイナリスト6名が決定

 第50回ピティナ・ピアノコンペティション特級の三次予選が7月29日、J:COM浦安音楽ホール コンサートホールで行われた。11名が、各々ファイナルの演奏曲として提出した協奏曲から第1楽章をピアノ伴奏の形で演奏。きらびやかな技巧と色彩感にあふれたサン=サーンスや、抒情性と劇的な展開が交錯するラフマニノフ、古典派的な造形力も問われるベートーヴェンなど、それぞれがヴィルトゥオジティを示しつつ、協奏曲としての構成力も発揮できる作品が選ばれ、熱演が続いた。6名が審査を通過し、セミファイナル進出を決めた。

上段左より)中澤真唯山﨑夢叶沢田蒼梧
下段左より)三井柚乃石山和暉西山響貴

◎ピティナ・ピアノコンペティション特級 セミファイナル進出者
◎中澤真唯 Mai Nakazawa(埼玉県出身 東京藝術大学大学院 修士2年)
いしかわミュージックアカデミーにてIMA音楽賞受賞。Shigeru Kawai国際ピアノコンクールセミファイナリスト。ショパン国際ピアノコンクールin Asia コンチェルトC部門アジア大会金賞、コンチェルト賞。東京音楽コンクール ピアノ部門入選。パデレフスキ国際ピアノコンクール(ポーランド・ビドゴシュチ)出場。
東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を卒業し、現在同大学院修士課程に在学中。学内にて藝大クラヴィーア賞を受賞し、モーニングコンサートに出演。学部卒業時にアカンサス音楽賞、藝大クラヴィーア賞、同声会賞を受賞。ソリストとして藝大フィルハーモニア管弦楽団、東京交響楽団と共演。
これまでに鬼村玲子、大導寺錬太郎、山崎裕、中井恒仁の各氏に、現在有森博、鈴木弘尚の各氏に師事。2024年度公益財団法人青山音楽財団奨学生。2025,2026年度公益財団法人北野生涯教育振興会奨学生。

◎山﨑夢叶 Yuto Yamazaki(千葉県出身 東京藝術大学4年)
千葉県出身。千葉大学教育学部附属小・中学校卒業。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て.現在東京藝術大学音楽学部4年在学中。
2026年度青山音楽財団奨学生。第12回アリオン音楽賞奨励賞受賞。2024年度、学内にてアリアドネ・ムジカ賞を受賞。第93回日本音楽コンクール第4位。第8回ヤマハジュニアピアノコンクールユース部門グランドファイナル第1位。第4回ソナタコンクール全楽章部門金賞。第9・10回福田靖子賞選考会入選。ピティナ・ピアノコンペティションE級金賞、Jr.G級銀賞。その他多数入賞。これまでにソルフェージュを佐々木邦雄、ピアノを中田美由紀、新海未穂、佐々木恵子、Luis Fernando Perez、有森博の各氏に師事。

◎沢田蒼梧 Sohgo Sawada(愛知県出身 名古屋大学医学部医学科卒)
愛知県半田市出身。6歳よりヤマハ音楽教室にてピアノを始め、山口延子・山脇一宏講師に師事。15歳より関本昌平氏の下で学び、現在、上原彩子氏の指導も受ける。医学との二刀流で数々の権威ある国際コンクールに出場し、NHK「ショパンに挑みし者たち〜2021ショパン国際ピアノコンクール〜」「リサイタル・パッシオ」「ラジオ深夜便」出演を始め、TV・新聞・雑誌など多くのメディアで取り上げられる。2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会二次審査進出。2018年ジュネーヴ国際音楽コンクール最年少ベスト16入選。これまでにポーランドシレジアフィル、東京シティ・フィル、名古屋フィル、中部フィル、大阪交響楽団、広島交響楽団等と共演。国内各地、及び、ワルシャワにてリサイタル開催。
東海中学校・高等学校6年連続首席卒業。名古屋大学総長顕彰受賞。2023年3月名古屋大学医学部医学科卒業。

◎三井柚乃 Yuno Mitsui(愛知県出身 昭和音楽大学附属ピアノアートアカデミー)
ピティナ・ピアノコンペティションにおいて、2023年特級銀賞、G級銀賞、Pre特級ベスト5賞、グランミューズJカテゴリー第1位。第8回なごや青少年ピアノコンクール大学生部門第2位、総合2位、名古屋市長賞。第10回ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan高校生部門金賞、杉谷昭子賞。第1回ラフマニノフ国際ピアノコンクールF部門第2位。梅田俊明、伊藤翔、大井剛史の各氏の指揮で、日本フィルハーモニー交響楽団、テアトロ・ジーリオ・ショウワオーケストラ等と共演。これまでにピアノを、江口文子、大友聖子、後藤正孝、長谷川淳の各氏に、室内楽を、故桑田歩、篠崎史紀、入江一雄の各氏に師事。愛知県立明和高等学校音楽科を経て、昭和音楽大学、同大学院を首席で卒業・修了。同附属ピアノアートアカデミー在籍。2022年、2023年度明治安田生命クオリティオブライフ文化財団奨学生、2025年度山田貞夫音楽財団奨学生。

◎石山和暉 Yoshiaki Ishiyama(東京都出身 東京大学医学部医学科5年、桐朋学園大学カレッジディプロマ4年)
ピティナ・ピアノコンペティションにて、Pre特級銀賞、B級、D級、G級全国大会入選。2026年桐朋ピアノコンチェルトコンペティション第1位。第72回全日本学生音楽コンクール中学校の部東京大会第1位、全国大会入選。第24回ショパン国際ピアノコンクール in ASIAアジア大会 ショパニストA部門金賞、大学生部門銀賞。 現在、今井彩子氏、本村久子氏に師事。東京大学医学部医学科5年及び桐朋学園大学カレッジディプロマ4年在籍。

◎西山響貴 Hibiki Nishiyama(東京都出身 桐朋学園大学院大学1年)
東京都出身。東京都立武蔵高等学校を経て、東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。5歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティションB・C級金賞、E級ベスト賞、Jr. G級・G級全国大会入選ほか。全日本学生音楽コンクールピアノ部門小学校の部東京大会第1位、中学校の部東京大会第1位、全国大会第3位。ショパン国際ピアノコンクールin ASIAソロアーティスト部門アジア大会金賞及びソリスト賞。2019年、モーツァルテウム音楽大学夏期講習会に参加し、ディーナ・ヨッフェ氏のクラスで学ぶ。室内楽やオーケストラ、合唱伴奏などさまざまな編成での演奏に積極的に取り組む。
これまでにピアノを若尾佳代、椎野伸一、大野眞嗣の各氏に師事。現在、桐朋学園大学院大学1年在学中。ピアノを田部京子、山本貴志、室内楽を銅銀久弥の各氏に師事。

 8月18日に第一生命ホールで行われるセミファイナルは、室内楽の課題(ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」 第1楽章)と、邦人新曲課題を含む一人45〜55分のソロのステージからなる。文字通り、総合力が問われると同時に、ピアニストの個性が最もよく表れるラウンドとなりそうだ。上記の6名の中から4名が8月21日、サントリーホールの舞台に立つことになる。

【Information】
第50回ピティナ・ピアノコンペティション特級
セミファイナル(室内楽+45~55分のリサイタル) 6名
8/18(火)10:00 第一生命ホール
共演/青木尚佳(ヴァイオリン)、伊藤悠貴(チェロ)
ファイナル(任意のピアノ協奏曲1曲) 4名
8/21(金)16:30 サントリーホール
共演/太田弦(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団
https://tokkyu.piano.or.jp