世界を魅了するパーカッショニスト 加藤訓子がライヒ生誕90年を彩るアニバーサリーコンサート

©Michiyuki Ohba

 日本が世界に誇るパーカッショニスト・加藤訓子が、もっとも大切にするレパートリーのひとつがスティーヴ・ライヒの音楽である。2011年のデビューアルバムでもライヒをテーマに選び、作曲家からもその演奏を賞賛された加藤は、その後も折に触れて彼の作品を取り上げてきた。

 ライヒが生誕90年を迎える今年は、「スティーヴ・ライヒ・プロジェクト《ライヒ90》」と題し、めぐろパーシモンホールをはじめ、全国各地のホールでアニバーサリー・コンサートを開催する。目玉となるのはライヒがアフリカ音楽に刺激を受けて1971年に作曲した大作「ドラミング」。プログラムの前半には、ヴィブラフォンとシロフォン、ピアノによる六重奏曲「ダンス・パターンズ」の日本初演のほか、鍵盤打楽器、ピアノ、電子オルガンが織りなす二重奏、四重奏の作品が披露される。加藤とそのスピリットに共鳴する音楽家たちのパフォーマンスに全身を委ねて、リズムの神秘とミニマル・ミュージックの真髄を堪能したい。

文:八木宏之

(ぶらあぼ2026年8月号より)

加藤訓子プロデュース MUSIC DAYS SERIES スティーヴ・ライヒ・プロジェクト《ライヒ90》
2026.9/5(土)15:00 めぐろパーシモンホール
問:めぐろパーシモンホールチケットセンター03-5701-2904
https://www.persimmon.or.jp
※他、11月以降に全国4会場で開催予定。


八木宏之 Hiroyuki Yagi

青山学院大学文学部史学科芸術史コース卒。愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士前期課程(修士:音楽学)およびソルボンヌ大学音楽専門職修士課程(Master 2 Professionnel Médiation de la Musique)修了。
2021年春にWebメディア『FREUDE』を立ち上げ。クラシック音楽を中心にプログラムノートやライナーノーツ、レビュー、エッセイを多数執筆するほか、アーティストへのインタビュー、コンサートのプレトーク、講演会なども積極的に行なっている。
https://freudemedia.com