上村文乃がインディアナポリス国際バロック・コンクールで優勝

 4年に一度、米国インディアナ州インディアナポリスで開催される「インディアナポリス国際バロック・コンクール」で、チェロの上村文乃が優勝した。このコンクールは、今回で56回目を迎えるアメリカでもっとも古い古楽祭「インディアナポリス・アーリー・ミュージック」とインディアナポリス・バロック・オーケストラの連携により実施。弦楽器、管楽器​、チェンバロ(いずれも独奏)を対象とし、ファイナリストに順位はつけず、優勝者のみが発表される。聴衆賞はリコーダーのMartin Bernsteinに贈られた。
 2回目となる今回のコンクールは、2020年に行われた予選のあとコロナが感染拡大。延期となっていた本選が今年7月に開催となった。24日におこなわれた本選には5人のファイナリストが選出され、インディアナポリス・バロック・オーケストラと共演(指揮者なし)。上村は18世紀ナポリの作曲家ニコラ・フィオレンツァのチェロ協奏曲ヘ長調を演奏した。
 優勝した上村には、賞金1万ドルおよび副賞としてナクソス・レーベルでのCDレコーディング契約の機会が与えられる。

 上村は、桐朋学園大学ソリストディプロマコースを経て、ハンブルク音楽演劇大学、バーゼル音楽院、バーゼル・スコラ・カントールム(古楽科)にて学ぶ。チェロを熊澤雅樹、井上雅代、毛利伯郎、堤剛、アルト・ノラス、イヴァン・モニゲッティ、ソル・ガベッタ、古楽奏法をクリストフ・コワンに師事。バーゼルで自身の古楽アンサンブル「Musica Amici」を創設し、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとしても活躍している。
 モダン、ピリオド双方の楽器とそのスタイルに精通した上村。今後の幅広い活躍が期待される。

写真提供:ジャパン・アーツ

上村文乃のコメント
「このような結果をいただくことが出来て驚きと喜びでいっぱいです。恐らく人生最後のコンクールでしたが、心落ち着かせて臨めたのは、日頃日本での演奏会でお客さまに支えて頂いている実感があったからだと思います。
いつもありがとうございます。
コンクールという形ですが、そこにいる全ての人が音楽を楽しんでいて、またアメリカ独特の雰囲気があって、その空気に触れられたことが幸せです。また予選があった2020年から中止にならず、2度の延期を経て今年を迎えられた事、主催者のみなさまにも感謝しています。
今後もピリオド楽器、モダン楽器どちらも隔て無く精力的に活動していきたいと思います。
これからも応援どうぞよろしくお願い致します。」

Indianapolis International Baroque Competition
https://www.baroquecompetition.org