動画制作で若手演奏家と子どもたちを同時に支援するプロジェクト! 応募締切迫る!

 新型コロナウイルスの影響で世の中が激変してしまってから一年半以上が過ぎた。音楽家たちは、演奏の機会を失い窮地に追い込まれてから久しい。活動が徐々に再開されつつあっても、制限が多いのが現実だ。しかしそんな逆境の中、若い世代を中心に、動画投稿サイトなどで自身の活動を積極的に表現する演奏家が多数現れたのも、コロナが影響した現象のひとつだろう。

 そして演奏する側ほど声高にはならないが、音楽を聴く方も当然その機会を失ってしまっている。ましてや、子どもや若い世代には、感受性の強い貴重な時間を、様々な芸術に触れる機会を失ったまま過ごしてしまっている。クラシックファンや音楽家の中にも、幼少期の経験が元で音楽に親しんでいる人は少なくない。子どもたちの将来を想ったとき、非常に深刻な事態に陥ってしまっている。

 そこで、子どもたちへの良質な音楽の提供、若いアーティストの育成・支援、そしてクラシック音楽を気軽に楽しめる環境を提供するために活動しているソニー音楽財団が、「音楽表現を発信したい若い音楽家」と「クラシック音楽との素敵な出会いを待ち望んでいる子どもたち」を結びつけるプロジェクトを進めている。若手演奏家から「⼦ども向けクラシック⾳楽動画」の完成動画作品を募集し、懸賞等を通して支援するというのだ。採用された動画は、同財団の公式YouTubeチャンネル「こどものためのクラシック」で公開されることになる。そして、採用された場合の懸賞金は、1件あたり50万円で視聴回数上位3作品にはさらに、30万円の賞金が支払われるという。締め切りは11月10日と迫っている。

 本格的な音楽活動をしつつ、動画配信サイトで多くのファンを持つアーティストも登場してきている昨今、このようなプロジェクトをきっかけに自身の表現を動画で発信し、子どもたちにクラシック音楽の魅力を届けてみるのはいかがだろう?

ソニー音楽財団
新型コロナウイルス対策特別支援プロジェクト 2021-2022
https://www.smf.or.jp/covid_19_project_2021-2022_1/