海野幹雄(チェロ) × 新垣隆(ピアノ) デュオ・オリゴ コンサート

「原点」を見つめ直して協働する注目のデュオ

左:海野幹雄 右:新垣 隆 ©内山政彦
左:海野幹雄 右:新垣 隆 ©内山政彦

 災い転じて福となした人気の作曲家・新垣隆と、音楽一家に生まれた生来のセンスを感じさせるチェリスト海野幹雄による「デュオ・オリゴ」の結成記念コンサート。オリゴ(origo)はラテン語で「原点」の意味。共演者として、作曲家と演奏家として、15年以上の交流のある二人が、その関係性の原点を見つめ直して協働する。例の事件のあと、音楽家としての新垣を何かサポートしたいという海野の気持ちも結成の理由のようだ。海野のほうが5歳ほど年下だが、ともに桐朋出身ということもあってか、気のおけない間柄。昨年公開された映画『シロナガスクジラに捧げるバレエ』の音楽を共同で手がけた際には、事件後にテレビ出演が増えた新垣を、海野がイジって笑いが巻き起こる様子も報道されていた。「コピスみよし」は埼玉県三芳町にある約500席の中規模ホール。クラシックの名曲のほか、二人による「三芳町のための即興曲」も披露されるとのこと。
文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年3月号から)

3/30(水)18:30 コピスみよし(三芳町文化会館)
問:コピスみよし049-259-3211
http://www.miyoshi-culture.jp