Tag Archive for 粟國淳

【GPレポート】NISSAY OPERA 2019《トスカ》

イタリアの色彩のなかで激しさと美しさがバランスされた《トスカ》  《トスカ》には激しさと美しさが高い次元で同居している。主役3人がいずれも、わずか1日のうちに非業の死を遂げる、という劇的な展開は当然、音楽の激しさや強さにつながっている。歌手にも強靭な声が求められるが、一方で、近代的なオーケストレーションに支えられた美し…

工藤和真(テノール)

歌の魅力を広めたいと願う、 期待の大型新人がカヴァラドッシ役に挑む  この8月末、東京音楽コンクール声楽部門で最高位に輝き、聴衆賞も得て話題をさらったテノール、工藤和真。中でも、名アリア〈フェデリーコの嘆き〉での悲愴感の塊のような声音が客席を揺さぶったようである。その期待のホープがこの秋、日生劇場の《トスカ》で画家カヴ…

2019年9月発売のおすすめチケット情報

■9/6(金)発売 神戸市室内管弦楽団 生誕250年ベートーヴェン・チクルス「ベートーヴェンの森」第1回 2020.1/11(土)15:00 神戸文化ホール 中ホール リューディガー・ボーン(指揮) エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ) 神戸市室内管弦楽団 ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60         …

2019年6月発売のおすすめチケット情報

■6/3(月)発売 NHK音楽祭2019 ◎NHK交響楽団 2019.10/10(木)19:00 NHKホール トン・コープマン(指揮)NHK交響楽団 イツァベル・アリアス・フェルナンデス(ソプラノ) ヴィープケ・レームクール(アルト) パトリック・グラール(テノール) クラウス・メルテンス(バリトン) 新国立劇場合唱…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《フィレンツェの悲劇》《ジャンニ・スキッキ》(新制作)

人間の欲望をテーマとする1幕仕立てのオペラをダブルビルで上演  歌劇場では、短いオペラを並べて一晩のステージを作ることがある。いわゆる、ダブルビルと呼ばれる上演形態である。もとは映画の2本立て(double bill)を意味する英語だが、今ではイタリアやフランスでも使われる一般的な表現になっている。  今回、新国立劇場…

粟國 淳(演出)

「存在の耐えられない苦しさ」こそヴィオレッタの悲劇の核心  イタリアの精神を知り尽くした粟國淳だから、《ラ・トラヴィアータ(椿姫)》はすでに何度も手がけているかと思えば、意外にも、「装置も衣裳もゼロから作るのは初めてなんです」という返答であった。だが、それは創造にとっては好都合な状況だと言えそうだ。 「藤原歌劇団は《ラ…

【ゲネプロレポート】NISSAY OPERA 2018《コジ・ファン・トゥッテ》

 2012年《フィガロの結婚》、15年《ドン・ジョヴァンニ》で話題を呼んだ広上淳一(指揮)と菅尾友(演出)のコンビが、みたび日生劇場に登場、11月9日に《コジ・ファン・トゥッテ》が開幕した。  去る11月7日に行われた嘉目真木子組のゲネプロ(GP・最終総稽古)を取材した。 (2018.11/7 日生劇場 撮影:寺司正彦…

演出家・菅尾友が語る、NISSAY OPERA 2018《コジ・ファン・トゥッテ》

 日生劇場で11月9日に開幕する、モーツァルトのオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》(日生劇場開場55周年記念公演/NISSAY OPERA 2018 モーツァルト・シリーズ/ニッセイ名作シリーズ。一般公演は11月10日、11日)。2012年《フィガロの結婚》、15年《ドン・ジョヴァンニ》でも演出をてがけた菅尾友による「ダ…

日本オペラ振興会が2019/20のラインアップを発表

《蝶々夫人》から《紅天女》まで人気作&話題作満載!  日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会)が来年度の内容を下記の通り発表した。藤原歌劇団がイタリアオペラ4本(新制作1本)、日本オペラ協会が1本(新制作)の計5演目が並ぶ。実力派と注目の新人がバランスよく配されたキャスティングも魅力。 ・プッチーニ《蝶々夫人》(…

新国立劇場 オペラ2018/19シーズン

大野和士新芸術監督が打ち出す新機軸 新国立劇場2018/19シーズンのオペラ公演のラインナップが発表された。モネ劇場、リヨン歌劇場などのポストを歴任し、世界の歌劇場の最前線を知る大野和士の芸術監督就任で、同劇場が“世界の劇場の潮流”へとさらなる発展を遂げるであろう期待が高まる。会見での言葉を引用しつつ、新シーズンの注目…