今こそ聴きたい! ショパン、そして知られざるポーランドの名曲をピアノ・トリオで味わい尽くす

左より:アガタ・シムチェフスカ/江崎昌子/羽川真介

 ポーランドの音楽といえば、まっさきにショパンの名が思い浮かぶ。加えて、シマノフスキ、ヴィエニャフスキ、バツェヴィチ、パデレフスキなど、この国は多くの傑出した音楽家を生み出した音楽大国でもある。第564回日経ミューズサロンでは「ポーランド名曲の夕べ」と題して、アガタ・シムチェフスカのヴァイオリン、江崎昌子のピアノ、羽川真介によるチェロで、ポーランド音楽の奥深い魅力を伝える。同国の名ヴァイオリニスト、アガタ・シムチェフスカはヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール優勝者。江崎昌子はポーランド政府より文化勲章グロリア・アルティスを受勲したポーランド音楽のスペシャリスト。羽川真介は藝大フィルハーモニア管弦楽団首席奏者。実力者がそろった。

 ヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズ第1番や、シマノフスキの子守歌、ショパンのピアノ三重奏曲など、隠れた秀作に出会う貴重な機会だ。

文:飯尾洋一

(ぶらあぼ2025年11月号より)

第564回日経ミューズサロン アガタ・シムチェフスカ(ヴァイオリン)江崎昌子(ピアノ) 羽川真介(チェロ) ピアノ・トリオが奏でる「ポーランド名曲の夕べ」
2025.11/19(水)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
https://art.nikkei.com


飯尾洋一 Yoichi Iio

音楽ジャーナリスト。著書に『クラシックBOOK この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!』新装版(三笠書房)、『クラシック音楽のトリセツ』(SB新書)、『マンガで教養 やさしいクラシック』監修(朝日新聞出版)他。音楽誌やプログラムノートに寄稿するほか、テレビ朝日「題名のない音楽会」音楽アドバイザーなど、放送の分野でも活動する。ブログ発信中 http://www.classicajapan.com/wn/