中古ピアノの概念が“変わる”―ヤマハリニューアルピアノ®︎の品質を支える熟練の技術

外装から内部機構まで丹念に整備されるヤマハリニューアルピアノ。部品交換が必要な場合は、基本的にヤマハ純正部品を使用して再生される。

「思っていた以上の品質で、ちょっとびっくりしています」

 ヤマハリニューアルピアノ体験試弾イベントに来場した女性に感想を聞くと、こんな答えが返ってきた。横浜でピアノ教室を運営しているというその女性は、自身ではなく生徒さんのピアノ選びのために来場したという。

「電子ピアノで練習されている生徒さんにアコースティックピアノをすすめたところ『予算面でちょっと厳しい』ということ。ならば中古はどうだろう、と。ただ私自身、中古ピアノについてよく知りませんでした。そうしたら中古ピアノの体験試弾会があるというので自分で確かめようと思って」

 彼女が訪れたのはヤマハピアノサービス株式会社(YPS)が行っているヤマハリニューアルピアノ体験試弾会。『ヤマハリニューアルピアノ®︎』は、YPSが整備を行い、基準を満たしたものにのみ、その名前が冠されるヤマハ公式の高品質中古ピアノだ。

「中古というと価格に目が行きがちで、安い分、品質については多少は目をつぶると考えている方もいるかもしれません。ただヤマハリニューアルピアノを一度ご試弾いただければ、そんな中古のイメージは変わるはずです」と話すのはYPSの辰巳智子社長。この言葉の背景にあるのは、自社のピアノ再生技術への自信だ。

ヤマハリニューアルピアノを自由に弾き比べられる体験試弾会の様子

 内外装の清掃・補修から始まり、弦・ペダル・鍵盤・アクションなど各機構を徹底的に整備。整調・整音、さらに調律作業を経てヤマハリニューアルピアノへと再生する。その作業を担うのが、YPSの専用工房(掛川、大阪、横浜)の熟練技術者たちだ。累計5万台以上の再生実績を誇り、あらゆるモデルのヤマハピアノを熟知する。その再生技術の高さはヤマハが資料として保管する歴史的稀少ピアノの再生にYPSが関わっていることなどでも示されている。※※
 ヤマハピアノに特化した技術者集団であるYPS。そのYPSが厳格な作業基準に則って再生したものがヤマハリニューアルピアノというわけだ。
 また、ヤマハリニューアルピアノの品質を語るうえで注目したいのが、各ピアノに添付される「リニューアルピアノ整備表」だ。整備情報をすべて“見える化”しており、顧客はそのピアノにどんな修復作業が施されたかを正確に把握することができる。こうしたオープンな情報開示は、中古への信頼性を高める取り組みであり、同時に自らのピアノ再生技術への自信の証ともいえる。当然、各ピアノには保証書も付属する。
「ヤマハピアノはきちんと整備をすれば数十年にわたって長く弾き続けることができます。ヤマハリニューアルピアノは、そんなヤマハのものづくりを受け継いだ、高品質中古ピアノです。ぜひ一度、このピアノを弾いて、その音を体感してみてください。『リニューアル=再生』という名に相応しい品質を実感いただけるはずです」と辰巳社長はいう。

「ぜひ一度試弾して、ヤマハリニューアルピアノを体感してほしい」と話すヤマハピアノサービス辰巳智子社長

リニューアルピアノはヤマハの登録商標

※※YPSによる歴史的稀少ピアノの再生
https://www.yamahapianoservice.co.jp/csr/legacy/vol_01/