Tag Archive for ピアノ

アンジェラ・ヒューイット(ピアノ) バッハ・オデッセイ8

現代ピアノで探求するバッハの深き世界  粒立ちの良いタッチと流麗なフレージング、スコアの隅々まで見渡せるような透明感ある音楽づくりで、「現代最高のバッハ弾き」と称されるカナダ出身の名ピアニスト、アンジェラ・ヒューイット。4年にわたる全12回のステージで、鍵盤ソロ作品を全て完奏する「バッハ・オデッセイ8」を来年3月、東京…

川久保賜紀(ヴァイオリン)& 小菅 優(ピアノ)

ブラームスで交わされる繊細で深い対話  国際舞台で幅広く活躍している川久保賜紀と小菅優が、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を開く。 川久保「最近ブラームスの室内楽を演奏する機会が多く、この作曲家をもっと知りたいと思い、ソナタ全曲演奏に挑戦したいと考えました。優さんとぜひ一緒にブラームスを弾きたい。彼女のピアノ…

【CD】ベートーヴェン:「ワルトシュタイン」「テンペスト」 /岡田博美

 精緻な技巧、美しく磨き上げられた美音によってあらゆる作品のあるべき姿を提示してくれる岡田博美。数多くのレパートリーを誇る彼だが、意外にもこれまでベートーヴェンのソナタの録音は非常に少なかった。そのため今回のディスクは“待望”といえるものである。「ワルトシュタイン」では美音を活かしながら楽曲の構造を美しく見せてくれるよ…

【CD】ショパン:ピアノ・ソナタ全集/永岡信幸

 永岡信幸は国内外でのキャリアを着実に積み上げ、武蔵野音楽大学教授としても信頼を集めるピアニスト。3枚目となるアルバムはショパンのピアノ・ソナタ全3曲を収録。隅々まで隙がなく丹精に織り上げられる技巧と同時に、そこはかとなく余裕のある音楽的表現を聴かせるあたりは、まさにベテランの領域である。若々しい情熱に満ちた第1番(演…

及川浩治(ピアノ)

珠玉のメロディ満載、ピアノのベストセレクション・コンサート 注目は「幻想曲とフーガ」と「ペトルーシュカ」  前回の及川浩治のピアノ・リサイタル「名曲の花束」は、絶賛の嵐を巻き起こした。「夢中で聴き入った」「好きな曲がいっぱい」「幸福感と感謝」「有名曲と難曲の組み合わせが素晴らしい」など、アンケートの回答数と内容が客席の…

夜クラシック Vol.20 山根一仁(ヴァイオリン) & 北村朋幹(ピアノ)

ドイツを拠点に活躍する若き二人の“夜の調べ”  真っ暗なホールにドビュッシー「月の光」が静かに流れ、ステージ中央が明るくなると演奏者がまるで月の光に照らされるように浮かび上がる…。毎回この素敵な演出で幕を開ける平日19時半スタート(仕事帰りにぴったり)の約90分間の室内楽コンサート。  5年目を迎えた2018/19シー…

【CD】Souvenirs―フランス作品集―/岡田奏

 15歳からパリ音楽院に留学、日本とヨーロッパを拠点に活動する岡田奏。デビュー盤は、フランスで磨いた感性と技術が光るオール・フレンチ・プログラム。ラモー「ソローニュのひな鳥」では品のある優美な表現で、プーランクでは生き生きとした鮮やかな音で聴き手を引き込む。ドビュッシー「沈める寺」「月の光」や、ラヴェル「夜のガスパール…

【CD】ウェニャン:ラプソディ/田端直美

 オオサカ・シオン・ウインドオーケストラの花形奏者の3枚目のソロCD。サクソフォンの重要レパートリーとオーボエ関連の作品を中心としたクラシカルな構成がなされている。全体に繊細かつ引き締まった格調高い演奏が展開されており、音楽的な妙味十分。大定番のグラズノフの協奏曲や現代曲ながら人気の高いウェニャン作品等のオリジナル曲で…

【CD】高橋アキ プレイズ ハイパー・ビートルズ volume Ⅱ

 団塊の世代の音楽のアイコン、ビートルズのナンバーを、高橋アキやその夫・秋山邦晴(音楽評論家)と交友のあった作曲家たちにアレンジしてもらったアルバム『ハイパー・ビートルズ』の再録音第2弾。ジョン・ケージに始まり、ミニマリズムなど今では大家となった個性派が編曲者にずらりと名を連ねる。耳になじんだメロディが、各人各様の創意…

【CD】アルカン ピアノ・コレクション4「ファウストのように」/森下唯

 超絶技巧を見事に音楽表現へと昇華させていく豊かな感受性と表現力を持ち合わせた森下唯。“演奏不可能”とも評されたアルカンの作品から、これほどまでに多彩な表情を引き出し、作品の美質を示すことができるピアニストはそういないだろう。既にリリースしている3枚のディスクでそれを証明してきたが、今回の「大ソナタ」でさらに確信させて…