Tag Archive for ピアノ

青柳 晋(ピアノ)

師弟による2台ピアノで聴く華々しいプログラム  青柳晋の自主企画シリーズ「リストのいる部屋」。Vol.15の今年は、東京藝術大学で後進の育成にも力を入れてきた彼が、教え子の務川慧悟と2台ピアノ作品を届ける。 「ここ20年の大きな変化は、教職についたこと。初めは演奏活動との両立など無理かもしれないと思いましたが、やがて優…

郷古 廉(ヴァイオリン) ホセ・ガヤルド(ピアノ)

若き才能たちの音楽の自然発火を楽しむ  2013年にティボール・ヴァルガ・シオン国際ヴァイオリン・コンクールで優勝を果たして以来、躍進を続ける郷古廉と、アルゼンチン出身、ルックスも音楽もあか抜けた野趣を感じさせるホセ・ガヤルドは、18年、アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)のリサイタルを介してトッパンホールで共…

滝 千春(ヴァイオリン) & 斎藤 龍(ピアノ)

ソナタ10曲を通してベートーヴェンに寄せる熱き思いを発信する  今年のベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤーには、さまざまなベートーヴェンの作品を演奏するコンサートが企画されていたが、コロナ禍の影響で多くの演奏会が中止となった。しかし、ベートーヴェンを愛するアーティストたちはなんとか自身の演奏を形にしたいと努力し…

吉田 誠(クラリネット) & 小菅 優(ピアノ) 名手2人が醸し出すロマン派作品の晩秋の味わい

新譜『ブラームス:クラリネット・ソナタ/シューマン:幻想小曲集ほか』で共演  秋の気配が深まってくると、「ああ、また今年も聴いてみたいな」と思う作品がある。それがブラームスの晩年の作品群だ。何回かのイタリア旅行、そして交響曲第4番のような大作を書き終えた後の1890年に、57歳のブラームスは作曲活動を断念し、自作の整理…

大沼 徹(バリトン)& 吉田貴至(ピアノ/プロデューサー)

映像で発信するオペラの魅力が地域の交流を繋ぐ  公益財団法人大田区文化振興協会では、公募で集まった区民合唱団と、国内外で活躍する歌手たちとで3年間かけてオペラを作りあげるプロジェクト「TOKYO OTA OPERA PROJECT」を進めてきた。2年目の今年は、オーケストラとオペラ合唱によるガラコンサートを開催予定であ…

小山実稚恵の室内楽 〈第4回〉 ヴィオラ&ピアノ・デュオⅡ 川本嘉子とともに

名手二人の稀少なコラボで聴くドイツの逸品  このところ、名実ともに日本を代表するピアニスト、小山実稚恵の充実ぶりが目を引く。なかでも2019年からの新シリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」や、今年リリースしたCD『ハンマークラヴィーア・ソナタ 他』でのニュアンス豊かな名演が際立っている。そんな彼女の室内楽の名奏を味わ…

若林 顕(ピアノ)

深化を続けるヴィルトゥオーゾが奏でる幻想的な世界  スケールの大きな表現と高い技巧で定評のある、ピアニストの若林顕。ベートーヴェンやブラームスなど「シンフォニックな要素の強い」音楽に長らく取り組んできたが、それに加えて近年は「ピアノで歌や色、遠近感を表現する」ため、さらなる探究を続けているという。  そんな中、今度のリ…

夜クラシックVol.27 神尾真由子(ヴァイオリン) ・ 田村 響(ピアノ)

秋の夜に世界的コンクールの覇者競演が実現!  人気アーティストがトークを交えながら名曲を聴かせる、文京シビックホールの室内楽シリーズ「夜クラシック」。仕事帰りにも至便な19時30分の開演と相まって高い支持を集める当シリーズに、日本屈指のヴァイオリニスト、神尾真由子が登場する。11月の本公演には、当初予定のピアニスト、ミ…

久元祐子 ピアノリサイタル

暗から明へと彩られる味わい深いプログラムを名器の響きで  さまざまな時代の多様な特性をもつ鍵盤楽器を自在に操るスペシャリスト、久元祐子。今年のリサイタルでは、久元が愛してやまないウィーンの老舗ピアノメーカー、ベーゼンドルファーの最新型280VC、しかも久元のために製作された「ピラミッド・マホガニー」という美しく貴重な木…

近藤伸子 ベートーヴェンシリーズⅢ 《熱情》&ピアノトリオの最高傑作《大公》

ソナタと室内楽の名曲で作曲家像に迫る  新ウィーン楽派やシュトックハウゼン作品、あるいはバッハの演奏に触れれば分かるように、近藤伸子の見据える射程は実に広く、その演奏はオーソドックスさと先鋭さを兼備したもの。その近藤が2019年から開始したシリーズは生誕250年である2020年を意識したであろう「Kondo Nobuk…