Tag Archive for テノール

雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第24回 望月哲也(テノール) & 青山 貴(バリトン)

美声の競演をじっくりと味わい尽くすひととき  これはうれしい! いま一番聴きたい男声二人の魅力がぎゅっと詰まった必聴のコンサート。望月哲也の透明で凛と響くテノール。青山貴のやわらかくノーブルなバリトン。声の美しさだけでも際立つ存在の二人が、聴く者の魂をゆさぶる深い表現で歌うのだから完璧だ。  オペラ二重唱の間に歌曲と《…

いのちを ささえる うた と ことば 新垣 勉トークリサイタル

 生きるということ、そして文化とは何か、ということに否応なしに注意を向けることになった2020年。新型コロナウイルスの流行によって、様々な文化イベントは中止や延期に追い込まれたが、それが逆に、あらためて文化の大切さを教えてくれた。ひとつの歌が心の支え、慰めになったという方も多いのではないだろうか。  公益財団法人住友生…

【ゲネプロレポート】グランドオペラ共同制作《トゥーランドット》

「オペラが帰ってきた!」ことを実感できる絢爛たる舞台、声、ダンス  プッチーニの絶筆となったオペラ《トゥーランドット》。アリア〈誰も寝てはならぬ〉の存在と相まって知名度の高い人気作だが、なかなか複雑な作品である。女奴隷のリューが主人のカラフを守るために自害する場面までを作曲してプッチーニが急死してしまい、残りはアルファ…

福井 敬(テノール)

困難に立ち向かう王子カラフの勇気と愛を歌う  新型コロナウイルス感染症のためにしばらく沈黙していた日本のオペラ界だが、徐々に公演を再開しつつある。今年のグランドオペラ共同制作は、神奈川・大分・山形でプッチーニ畢生の傑作《トゥーランドット》を上演すると発表された。王子カラフを歌うのは、日本のトップ・テノール福井敬である。…

アーティストメッセージ(57)~錦織 健(テノール)

 もともと人と会うことも少なく趣味は練習とゲームというインドア派だったので自粛生活に向いていました。そして今多くの時間が生まれたことを前向きに捉えています。  健康だけでなく経済を破壊し社会的営みまで変えてしまうウィルスは今後のエンターティメントに深刻な影響を与えることでしょう。  しかし如何なる状況になろうとも考え方…

アーティストメッセージ(44)~長谷川陽子/西村 悟

長谷川陽子(チェロ)  先日放送されたNHKの番組で、イスラエルのある高名な学者が「このコロナ・ウィルスに打ち勝つには、人類が利他主義になるべきだ」と発言され、非常に興味深く感じました。大切な人を守るために、医療現場の最前線で戦っている医療関係者の皆さまのご苦労が少しでも軽減されるように、今は私たちはほんの少しだけ我慢…

佐藤美枝子(ソプラノ)& 西村 悟(テノール)

春の訪れにふさわしい華麗なるデュオ・リサイタル  爽やかな歌のハーモニーが3月のみなとみらいを包み込む。チャイコフスキー国際コンクールの優勝者、ソプラノの佐藤美枝子と、バスケットボールで身体を鍛え、声も歌心も豊かなテノールの西村悟が、ジョイント・リサイタルを開催。プログラムはオペラやミュージカルの名曲に日本語の歌など盛…

Hakuju サロン・コンサート vol.5 大槻孝志(テノール) & 小林由佳(メゾソプラノ)

音の職人たちによる音楽のフルコース  欧州で王朝文化華やかなりし時代に、王侯貴族が開いていたサロンのゴージャスな親密感がコンセプトのコンサート・シリーズ第5弾。登場するのは同ホールでIL DEVUリサイタルや「音楽劇紀行」第五夜に出演し、圧倒的な美声を聴かせて会場を魅了したテノールの大槻孝志と、2017年東京二期会《ば…

【追悼】ペーター・シュライヤー

In Memoriam Peter Schreier 1935-2019  20世紀を代表するリリック・テノール、ペーター・シュライヤーが昨年12月25日にドレスデンで亡くなった。享年84。天性の美声の上に、正確な音程で、イントネーションもフレージングも清潔。その声を生かしたバッハ、モーツァルト、シューベルトで数々の名…

ステファン・ポップ(テノール)

イタリアの主要歌劇場が奪い合う売れっ子テノールの十八番をいいとこ取り  最近、イタリアの歌劇場が最も頼りにしているテノールで確実に三指に入るであろう、ルーマニア生まれのステファン・ポップ。ストレスなく湧き上がる豊かな声と、簡潔で流麗なフレージングで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。すでに日本でも2017年に《ノルマ》でマリ…