Tag Archive for ソプラノ

アーティストメッセージ(66)〜森谷真理(ソプラノ)

 7月に出演する予定だった東京二期会《ルル》の題名役をはじめ、準備していた本番のほとんどがなくなりました。「がっかりした」ということはないのですが、ただ、やはり仕事に追われていたというか、期限のようなものに区切られて、そこに向かうことが中心になっていた自分に気がつきました。  それに対して、この数ヵ月は、本当に自分の求…

高橋 維(ソプラノ)

変身願望の強いソプラノがルチア像をどう歌い演じるのか、必見の舞台  ソプラノの高橋維は、《魔笛》の夜の女王や《天国と地獄》のユリディスといった役柄で評価される、冴えた響きの美声でコロラトゥーラの技を操る期待の新星である。この11月には、日生劇場のドニゼッティ《ランメルモールのルチア》で政略結婚の犠牲になるヒロインのルチ…

アーティストメッセージ(60)~市原 愛(ソプラノ)

 緊急事態宣言や自粛生活を、まだどこか人ごとの様にしか思っていなかった2月中旬、翌週開催予定だった演奏会中止の連絡が、突然入りました。そこから一気に、これまで当たり前だった日常が崩れてゆき…私の場合、この危機に立ち向かう心の準備が出来るまでには、随分時間がかかってしまった様に思いますが、漠然とした未来への不安から頭を切…

アーティストメッセージ(50)~森 麻季(ソプラノ)

 演奏会やコンサート、オペラなども完全に中止や延期となり、音楽家にとっては演奏活動が全くできない日々が続いております。  この先も緊急事態宣言が解除されたとしても、お客様の安全を第一に優先しつつ、皆様の前で演奏できる日は、一体いつになるのか、全く予想のできない、混沌とした日が続いております。  それでも、日本はロックダ…

アーティストメッセージ(49)~佐藤美枝子(ソプラノ)

 日本全国に緊急事態宣言が発令されて幾日も経ちました。まだまだ終息の目処が立たないまま、私達音楽家もいつもとは違う日常を過ごしています。日々の努力を決して怠ることなく、しかし、このような時だからこそ、本来のあるべき姿である、人間らしい時間を過ごす事しかありません。  世界中が予期せぬテロに遭ったような時代に入っても尚、…

アーティストメッセージ(34)~篠﨑靖男/安藤赴美子

篠﨑靖男(指揮)  数カ月前までは、当たり前のように生活をし、指揮をし、自由に海外でも活動しておりました。そして、当然の如く、満足だけでなく、同時に不満も持って生きていました。ところが、今となっては、本当に幸せだった事が良く分かりました。終息後は、不安なく家族と生活をし、自由に友人と会い、指揮を出来る事のありがたさを大…

アーティストメッセージ(23)~半田美和子(ソプラノ)

 世の中の大変容、人間の可能性を見てみたい。朝、目覚めることが出来る度に、尊厳を持って生きられる幸運と偶然に感謝しつつ、生へのエネルギーが未だかつてなく湧いているのを感じます。  置かれた条件の中で出来得ることを淡々とやる、そのことにはやはり変わりがないのだなぁとも、あらためて思います。変わってゆくもの、変わらずにゆく…

追悼 ミレッラ・フレーニ(1935-2020)

「成功というのは、劇場で喝采を受けるだけではありません。自分の中でバランスを保つことです。私はそれを見つけました! 自分の中に調和があって、自分を愛している。これが最高の成功です。私は歌う時、みなさまにこのことを伝えたいと歌っているのです」  ミレッラ・フレーニには3度インタビューする機会に恵まれた。いつも穏やかで気取…

佐藤美枝子(ソプラノ)& 西村 悟(テノール)

春の訪れにふさわしい華麗なるデュオ・リサイタル  爽やかな歌のハーモニーが3月のみなとみらいを包み込む。チャイコフスキー国際コンクールの優勝者、ソプラノの佐藤美枝子と、バスケットボールで身体を鍛え、声も歌心も豊かなテノールの西村悟が、ジョイント・リサイタルを開催。プログラムはオペラやミュージカルの名曲に日本語の歌など盛…

角田祐子(ソプラノ)

ビューヒナーとリームが作り出す深淵な世界を歌う  「現代オペラを歌うとき、歌い手は曲を頭で構築するのではなく、現代音楽だからこそ自らが自由になり、テキストを感情とともに表現して初めて聴衆の皆さんの心に語りかけることができると思います」と語るドイツ在住のソプラノ、角田祐子が、1月の東京交響楽団の定期演奏会に再登場する。長…