右：吉野直子（c）Akira Muto
イタリアの若きマエストロ、アンドレア・バッティストーニが、首席指揮者を務める東京フィルとともにサマーミューザに初登場を果たす。プログラムには母国イタリアの作品が並んだ。ドラマティックなヴェルディの歌劇《シチリア島の夕べの祈り》序曲、映画音楽の巨匠ニーノ・ロータによる古雅なハープ協奏曲（独奏は吉野直子）、色彩感豊かなオーケストレーションが魅力のレスピーギの組曲「シバの女王ベルキス」と交響詩「ローマの松」。バッティストーニが指揮棒を振ると、作品はたちまち生命力に満ちあふれ、一段と輝きを増す。東京フィルの壮麗なサウンドが、一大スペクタクルを堪能させてくれることだろう。
文：飯尾洋一
【Information】
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
東京フィルハーモニー交響楽団
次世代の巨匠。若獅子が満を持して初登場！
2021.8/6（金）19：00 ミューザ川崎シンフォニーホール
（18：00開場／18：20～18：40 アンドレア・バッティストーニによるプレトーク[日本語通訳あり]）
指揮：アンドレア・バッティストーニ（東京フィルハーモニー交響楽団 首席指揮者）
ハープ：吉野直子 ＊
プログラム
ヴェルディ：歌劇「シチリア島の夕べの祈り」 から 序曲
レスピーギ：組曲「シバの女王ベルキス」
ニーノ・ロータ：ハープ協奏曲 ＊
レスピーギ：交響詩「ローマの松」
●ホール座席券
| S席 | A席 | B席 | |
| 一般 | 5,000円 | 4,000円 | 3,000円 |
| 友の会 | 4,500円 | 3,600円 | 2,700円 |
U25（小学生以上25歳以下）：各席半額
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。
●オンライン鑑賞券
一般 1,500円
友の会 1,350円
ライブ＋アーカイブ配信
※アーカイブ配信は翌々日正午より開始
※ライブ配信は開場時間より開始
＊詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
問：ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2924
特集：フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
昨年、コロナ禍において先陣を切って行われた大規模音楽祭、フェスタサマーミューザKAWASAKI。感染対策を徹底し会場に観客を入れ（1/3ほどに制限）、全公演のライブ配信も行った。あの時期に1人の感染者も出さず、17回におよぶオーケストラ公演を行ったことは世界的に見ても大きなチャレンジかつ実績となった。そのサマーミューザ、今年は20公演とさらにパワーアップして7月22日から8月9日まで開催される。9つの首都圏のオーケストラに加え、オーケストラ・アンサンブル金沢と京都市交響楽団が加わった豪華ラインナップ。もちろん今年も 生音+生配信。サマーミューザおなじみの人気企画、プレトークやプレコンサートの模様もライブ配信されるので、全国どこからでも音楽祭を楽しめる。暑い夏に熱いパフォーマンスを期待したい。