【SACD】ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 /小山実稚恵

小山実稚恵の初のライブ録音。デビュー40周年記念として2025年10月12日にサントリーホールで行われたコンサートの記録だ。曲は、小山が愛奏しつづけてきたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。たっぷりとした重厚感を持たせながらも、流れ良く紡がれていく音楽には、これまでの小山のキャリアが染み込んだ円熟の輝きが感じられる。オーケストラは東京フィル、指揮は健康上の理由で出演が叶わなかったフェドセーエフに代わって急遽登板したドミトリー・ユロフスキ。小山の繰り出す深くリリカルな音楽から、豊かな波紋を広げるように呼応し、協奏曲を立体的に織り上げる。

文:飯田有抄

(ぶらあぼ2026年7月号より)

【information】
SACD『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/小山実稚恵』

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、「パガニーニの主題による狂詩曲」より第18変奏

小山実稚恵(ピアノ)
ドミトリー・ユロフスキ(指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団&フェドセーエフ・フレンズ

収録:2025年10月、サントリーホール(ライブ)
ソニーミュージック
SICC 19091 ¥3300(税込)


飯田有抄 Arisa Iida(クラシック音楽ファシリテーター)

音楽専門誌、書籍、楽譜、CD、コンサートプログラム、ウェブマガジン等に執筆、市民講座講師、音楽イベントの司会等に従事する。著書に「ブルクミュラー25の不思議〜なぜこんなにも愛されるのか」「クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら」(音楽之友社)等がある。公益財団法人福田靖子賞基金理事。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Macquarie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。