せんくらの常連ピアニストになりました
この10月、8年目を迎える仙台クラシックフェスティバル(通称:せんくら)に出演するピアニストの三舩優子。2009年の初登場以降、5年連続の登場となる。
「お客さまとの交流がとても身近で、素敵な音楽祭です。気軽に声をかけてくださったり、会場周辺の出店で一緒にお菓子や軽食をいただいたり。そのお店の方とも年々顔見知りになったりと、とても楽しんでいます」
今年は3公演に出演。まずは人気のシリーズ《三舩優子と過ごす0歳児からのピアノ!》(10/4)。
「ベビーカーがずらりと並んで、普段なかなかコンサートに来られないお母さんも楽しめる、良い企画です。昨年は子供たちをピアノの周りに集めて、中を覗いたり、ピアノの下に潜ったりして聴いてもらったらとても喜ばれて。親御さんも近くで見たいというので、今年は大人も参加できるようにしようと考えています。せんくらは1公演45分なので、子供の集中力を考えても、ちょうどいい長さですね」
10月5日の夜には《ロシアの魂》と題したリサイタルで、「展覧会の絵」とラフマニノフの「ヴォカリーズ」を弾く。
「せんくらでは短い曲ばかり弾いてきたので、大曲『展覧会の絵』は新しい挑戦です。私自身は、短い曲を並べるよりも30分、40分のまとまった曲を弾くほうが集中しやすいです。特にこの作品は、作曲のもとになった絵画もあるからイメージしやすいですよね」
3公演目はせんくらのオリジナル企画《ピアノ・フェス!》(10/5)。6人のピアニストが4手、8手の連弾を聴かせる。
「ピアノ合奏は音質と音量を揃えるのが難しいのですが、そのバランス感覚を持っている人と弾くととても楽しいです。今年は金子三勇士さんと『くるみ割り人形』を連弾します。共演は初めてですが、とても礼儀正しい好青年です。大勢のピアニストが本番で一緒になる機会は少ないので私たちも新鮮ですし、音も弾き方も全員違うので、お客さまも楽しんでいただけると思いますよ」
「昨年は出演したピアニストなど音楽仲間と仙台の街を食べ歩きしました。こうしたことも、せんくらの楽しみの一つです。毎年ここでしか会わない人もいますし、互いにやりくりして時間を合わせるようにしています」
取材・文:宮本 明
(ぶらあぼ2013年9月号から)
第8回 仙台クラシックフェスティバル 2013(10月4日〜6日)
《三舩優子と過ごす0歳児からのピアノ!》10月4日(金)10:30・エル・パーク仙台
《ピアノ・フェス!》10月5日(土)14:45・イズミティ21
《ロシアの魂》10月5日(土)19:15・青年文化センター交流ホール
問:せんくら事務局022-727-1872 http://sencla.com
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