【速報】セザール・コラレスが東京でプリンシパルに昇格!〜イングリッシュ・ナショナル・バレエ

 7月8日に『コッペリア』で開幕し、16年振りの日本公演を行っているイングリッシュ・ナショナル・バレエ(以下、ENB)。7月14日に東京文化会館で上演された『海賊』初日終演後、アリ役を踊ったファースト・ソリストのセザール・コラレスが、プリンシパルに任命された。
 カーテンコールが続く中、同公演でメドーラ役を踊ったENB芸術監督のタマラ・ロホが舞台上で、「今日は『海賊』の初日ということだけでなく、特別な夜となります。イングリッシュ・ナショナル・バレエにとって『海賊』は誇りを持って演じている作品です。今日は一人のダンサーのお祝いをしようと思います。その才能、ダンスに対する情熱、どれをとっても申し分なく、それに値するダンサーです。このお祝いを日本の観客の皆さまと分かちあいたいと思います」と切り出し、舞台上のダンサーと観客とともにセザール・コラレスのプリンシパル昇格を祝った。
(2017.7/14 東京文化会館 取材:編集部)

終演後、セザール・コラレスのプリンシパル昇格の発表を行うタマラ・ロホ
Photo:Kiyonori Hasegawa

セザール・コラレス
Photo:Kiyonori Hasegawa

 セザール・コラレスは、メキシコ生まれで現在20歳。カナダ・ナショナル・バレエ・スクールで学び、2010年、13歳でミュージカル『ビリー・エリオット』で主役のビリー役を務める。13年ローザンヌ国際バレエコンクール5位入賞。14年ユース・アメリカ・グランプリ・ヨーロッパ・シーズンでグランプリ、ニューヨーク・ファイナルでグランプリおよび芸術賞を受賞すると、世界中のバレエ団からオファーが殺到。14年イングリッシュ・ナショナル・バレエに入団後、15年にジュニア・ソリスト、16年にファースト・ソリストに昇進。『海賊』アリ役では、16年度英国ナショナル・ダンス・アワードの「傑出した男性クラシック・ダンサー賞」を受賞している。キューバ人の両親タイナ・モラレス、ジーザス・コラレスはともにバレエ・ダンサー。

『海賊』アリを踊るセザール・コラレス
C)Laurent Liotardo

 コラレスは、今回のENB日本公演が初来日となり、『コッペリア』フランツ役(7月8日13時公演)、『海賊』アリ役(7月14日、7月16日、7月17日公演)に出演し、フランツ役が役デビューとなった。
 ENBは、2012年に当時英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルであったタマル・ロホが芸術監督に就任後、若手ダンサーの育成や才能あるダンサーの発掘に力を入れている。ロホは、6日に行われた開幕会見においてコラレスを、「テクニックがあり、ラテン系ならではの情熱的な踊りができるダンサー。日本の観客の皆さんはきっと彼に恋をしてしまうと思います」と絶賛していた。

開幕会見よりセザール・コラレス(右)、登壇者のダンサーを紹介するタマラ・ロホ(左)

開幕会見よりセザール・コラレス

 コラレスは終演後の会見で昇格について次のように語った。
「言葉で説明するのは難しい。『海賊』のアリ役は一番好きな役で、東京で公演することをとても楽しみにしていた。ロホさんからは事前にプリンシパル昇格について伺っていたが、日本のお客様の前で発表となったことはとても嬉しく、光栄に思う。また日本に戻ってきて様々な役を演じたいですし、一生懸命踊って良い評価を得たいと思う。今日のことを10年後、20年後に思い返した時に、あの東京がスタート地点だったという思いがいつまでも残ると思う。昇格はベストな場所、ベストなタイミングで発表されたと感じている。今日は世界で一番幸せな人ではないでしょうか(笑)」

終演後喜びを語るセザール・コラレス

《公演情報》
イングリッシュ・ナショナル・バレエ 2017年日本公演

『海賊』
7月14日(金)18:30、7/15(土)14:00、7/16(日)14:00、7/17(月・祝)14:00 東京文化会館
『コッペリア』
7/20(木)18:45 愛知県芸術劇場

※公演の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。 
問:NBSチケットセンター03-3791-8888(東京公演のみ)
  http://www.nbs.or.jp/
  CBCテレビ事業部052-241-8118(7/20公演のみ) 
  http://www.hicbc.com/event/nimf/40th/20170720/

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