ソ連時代の作曲家を独自にクローズアップ

バッハとスカルラッティの間には、エストニアの作曲家ペルトの小品「アリーナのために」を挟む。そして、シチェドリンが、妻であるプリセツカヤのために書き上げたバレエ音楽「アンナ・カレーニナ」の中からプレトニョフ編曲版の2つの小品、近年注目度が増しているシルヴェストロフのピアノ・ソナタ第3番、そしてタタール共和国出身の女性作曲家グバイドゥーリナによる「シャコンヌ」を選曲。併せて浜野の友人だという網守将平の作品から、「破壊力にソヴィエト音楽との共通点を感じる」という「M7ATION / Ver.13」を取り上げる。浜野がその生い立ちの中で培った感性を発揮する一夜となりそうだ。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ 2017年2月号から)
2/21(火)19:00
東京オペラシティ リサイタルホール
問:東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999
http://www.operacity.jp/