7月23日に東京文化会館で開幕する「オールスター・バレエ・ガラ」を取材した。
(写真は 2016.7.21 東京文化会館でのBプログラム最終稽古より Photo:M.Terashi/TokyoMDE)
※衣裳、照明、その他、本番と異なるところがあります。ご了承ください。
シルヴィ・ギエムと並び、2000年初頭に一世を風靡したアレッサンドラ・フェリ、ニーナ・アナニアシヴィリに、世界のトップをひた走るウリヤーナ・ロパートキナ、スヴェトラーナ・ザハーロワ・・・そして、マルセロ・ゴメス以下、錚々たるダンサーたち。世界各地のバレエ団のトップに位置する彼らが一堂に会することは稀なことだろう。「オールスター・バレエ・ガラ」は、一晩で彼らの魅力にひたれる貴重な機会だ。
ロパートキナ(マリインスキー・バレエ プリンシパル)はエルマコフ(同 ファースト・ソリスト)とバッハの「プレリュード」(振付:N.カサトキナ)や「カルメン組曲」などを、ザハーロワ(ボリショイ・バレエ プリンシパル)はロブーヒン(同)と「トリスタンとイゾルデ」(振付:K.パストール)や「海賊」(振付:M.プティパ)ほかを披露する。
フェリ(アメリカン・バレエ・シアター ゲスト・アーティスト)とコルネホ(同 プリンシパル)が披露する「ル・パルク」(振付:A.プレルジョカージュ)はモーツァルトのピアノ協奏曲第23番を元にした作品。ピアノ演奏が俊英、中野翔太というのも話題だが、フェリの踊る「レクイエム」(振付:K.マクミラン)では、ソプラノの安藤赴美子がフォーレの音楽に華を添える。
アナニアシヴィリが踊る「瀕死の白鳥」(振付:M.フォーキン)でサン=サーンスの「白鳥」を演奏するのは、遠藤真理(チェロ)と中野翔太(ピアノ)という豪華版。
ゴメス(アメリカン・バレエ・シアター プリンシパル)とカッサンドラ・トレナリー(同 ソリスト)のコンビニも注目したい。ゴメスがトレナリーの参加を強く希望したというだけあって、「眠りの森の美女」(振付:M.プティパ/A.ラトマンスキー)での息の合った演技は観るものを魅了する。同コンビはゴメス自身の振付による「トッカーレ」も。こちらは、ヴァイオリンの小林美恵とピアノの中野翔太による伴奏。
プログラムA 7/23(土)14:00、7/26(火)18:30
プログラムB 7/24(日)14:00、7/27(水)18:30
東京文化会館
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040
http://www.japanarts.co.jp
7/30(土)17:00 フェスティバルホール
問:フェスティバルホール チケットセンター06-6231-2221
http://www.festivalhall.jp
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●【WEBぶらあぼ特別インタビュー】スヴェトラーナ・ザハーロワ&ミハイル・ロブーヒン(ボリショイ・バレエ)
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●『オールスター・ガラ』〜(ぶらあぼ + Danza inside 2016年5月号から)
https://ebravo.jp/archives/26555