BCJコンマス若松夏美とパリ拠点のピアニスト菅野潤が共演!名器ワルターモデルで聴くモーツァルト&シューベルト

左:若松夏美 ©K.Miura
右:菅野 潤 ©Taisuke Yoshida

 バッハ・コレギウム・ジャパンやオーケストラ・リベラ・クラシカのコンサートマスターとしておなじみの若松夏美がデュオリサイタルを行う。パートナーは、パリを拠点に活動するピアニストで、近年はフォルテピアノにも積極的に取り組む菅野潤。共に宮城で育った2人は家族ぐるみの知り合いだったそうだが、初共演は2年前という、旧知の仲でありながらフレッシュなデュオだ。

 プログラムの中心となるのがモーツァルトのソナタ3曲。「ジュピター」動機が登場するK.481をはじめ、3曲とも変ホ長調というこだわりの選曲だ。続いて、モーツァルトと同時代の作曲家ボッケリーニの弦楽四重奏曲「ラ・ティランナ・スパニョラ」をデュオ編曲版で。そしてドラマと抒情性に満ちたシューベルトのイ短調のソナタD385で締めくくる。

 フォルテピアノは、若松もたびたび共演した故・小島芳子氏愛用のC.クラーク製作ワルターモデルを使用。名手2人×名器による深遠かつ瑞々しい演奏から、作曲家の心を感じたい。

文:榊原律子

(ぶらあぼ2026年9月号より)

若松夏美(ヴァイオリン) 菅野 潤(フォルテピアノ) デュオリサイタル
2026.9/14(月)14:00 19:00 ルーテル市ヶ谷ホール
問 オフィスアルシュ03-3565-6771
https://www.officearches.com


榊原律子 Ritsuko Sakakibara

東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了(音楽学)。編集プロダクション勤務を経て、2004年よりフリーランスのライター・編集者として音楽・舞台芸術のジャンルを中心に活動。各地の劇場やホールの友の会会報誌・情報誌の編集制作に長年携わる。現在はアーティストへのインタビュー、公演プログラムの編集、曲目解説の執筆などを行っている。