第50回ピティナ・ピアノコンペティション特級、ファイナリスト4名が決定!

 第50回ピティナ・コンペティションの最上位にあたる特級(主催:全日本ピアノ指導者協会)のセミファイナルの審査が8月18日、東京・晴海の第一生命ホールで行われ、6名のピアニストたちがそれぞれ室内楽とソロの課題に挑み、三井柚乃、沢田蒼梧、山﨑夢叶、西山響貴の4名が、8月21日、サントリーホールでのファイナルへの進出を決めた。

左より)三井柚乃、沢田蒼梧、山﨑夢叶、西山響貴

特級ファイナル進出者(演奏順/曲名はファイナルでの演奏曲)
◎三井柚乃 Yuno Mitsui ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
愛知県出身 昭和音楽大学附属ピアノアートアカデミー
ピティナ・ピアノコンペティションにおいて、2023年特級銀賞、G級銀賞、Pre特級ベスト5賞、グランミューズJカテゴリー第1位。第8回なごや青少年ピアノコンクール大学生部門第2位、総合2位、名古屋市長賞。第10回ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan高校生部門金賞、杉谷昭子賞。第1回ラフマニノフ国際ピアノコンクールF部門第2位。梅田俊明、伊藤翔、大井剛史の各氏の指揮で、日本フィルハーモニー交響楽団、テアトロ・ジーリオ・ショウワオーケストラ等と共演。これまでにピアノを、江口文子、大友聖子、後藤正孝、長谷川淳の各氏に、室内楽を、故桑田歩、篠崎史紀、入江一雄の各氏に師事。愛知県立明和高等学校音楽科を経て、昭和音楽大学、同大学院を首席で卒業・修了。同附属ピアノアートアカデミー在籍。2022年、2023年度明治安田生命クオリティオブライフ文化財団奨学生、2025年度山田貞夫音楽財団奨学生。

◎沢田蒼梧 Sohgo Sawada チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
愛知県出身 名古屋大学医学部医学科卒
愛知県半田市出身。6歳よりヤマハ音楽教室にてピアノを始め、山口延子・山脇一宏講師に師事。15歳より関本昌平氏の下で学び、現在、上原彩子氏の指導も受ける。医学との二刀流で数々の権威ある国際コンクールに出場し、NHK「ショパンに挑みし者たち〜2021ショパン国際ピアノコンクール〜」「リサイタル・パッシオ」「ラジオ深夜便」出演を始め、TV・新聞・雑誌など多くのメディアで取り上げられる。2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会二次審査進出。2018年ジュネーヴ国際音楽コンクール最年少ベスト16入選。これまでにポーランドシレジアフィル、東京シティ・フィル、名古屋フィル、中部フィル、大阪交響楽団、広島交響楽団等と共演。国内各地、及び、ワルシャワにてリサイタル開催。
東海中学校・高等学校6年連続首席卒業。名古屋大学総長顕彰受賞。2023年3月名古屋大学医学部医学科卒業。

◎山﨑夢叶 Yuto Yamazaki ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
千葉県出身 東京藝術大学4年
千葉県出身。千葉大学教育学部附属小・中学校卒業。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て.現在東京藝術大学音楽学部4年在学中。
2026年度青山音楽財団奨学生。第12回アリオン音楽賞奨励賞受賞。2024年度、学内にてアリアドネ・ムジカ賞を受賞。第93回日本音楽コンクール第4位。第8回ヤマハジュニアピアノコンクールユース部門グランドファイナル第1位。第4回ソナタコンクール全楽章部門金賞。第9・10回福田靖子賞選考会入選。ピティナ・ピアノコンペティションE級金賞、Jr.G級銀賞。その他多数入賞。これまでにソルフェージュを佐々木邦雄、ピアノを中田美由紀、新海未穂、佐々木恵子、Luis Fernando Perez、有森博の各氏に師事。

◎西山響貴 Hibiki Nishiyama ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
東京都出身 桐朋学園大学院大学1年
東京都出身。東京都立武蔵高等学校を経て、東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。5歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティションB・C級金賞、E級ベスト賞、Jr. G級・G級全国大会入選ほか。全日本学生音楽コンクールピアノ部門小学校の部東京大会第1位、中学校の部東京大会第1位、全国大会第3位。ショパン国際ピアノコンクールin ASIAソロアーティスト部門アジア大会金賞及びソリスト賞。2019年、モーツァルテウム音楽大学夏期講習会に参加し、ディーナ・ヨッフェ氏のクラスで学ぶ。室内楽やオーケストラ、合唱伴奏などさまざまな編成での演奏に積極的に取り組む。
これまでにピアノを若尾佳代、椎野伸一、大野眞嗣の各氏に師事。現在、桐朋学園大学院大学1年在学中。ピアノを田部京子、山本貴志、室内楽を銅銀久弥の各氏に師事。

三井柚乃
沢田蒼梧

 セミファイナルは、室内楽とソロのステージで構成され、出場者の総合力が最も問われるラウンド。昨年から導入された室内楽の課題は、ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11「街の歌」から第1楽章。青木尚佳(ヴァイオリン)、伊藤悠貴(チェロ)という弦の名手2人との共演に臨んだ。ソロでは、必須の邦人新曲課題、金田望「レプリカ」を含む45分以上55分以内のプログラムを披露。J.S.バッハ=ブゾーニ「シャコンヌ」でダイナミックかつ力強い演奏を聴かせた山﨑夢叶、卓越した技巧と緊張感に満ちたリストのソナタに加え、ドビュッシーで繊細なタッチを生かし、音色の変化と和声の移ろいを際立たせた沢田蒼梧、ブラームスのソナタ第3番を重厚な響きとエネルギッシュな推進力で弾ききった三井柚乃、モーツァルトやグリーグで瑞々しく澄んだ音と軽やかな粒立ちを印象づけた西山響貴。惜しくもファイナル進出を逃した中澤真唯、石山和暉を含め、それぞれの個性と音楽性がくっきりと浮かび上がるラウンドとなった。

山﨑夢叶
西山響貴

 ファイナルの審査は8月21日、サントリーホール 大ホールで行われる。太田弦指揮、日本フィルハーモニー交響楽団との共演で協奏曲に挑む機会は、若いピアニストたちにとって貴重な経験となるだろう。4人はそれぞれ異なる作曲家の協奏曲を選択。それぞれがどのような演奏を聴かせるのか、期待が高まる。新たなグランプリの誕生に注目したい。

※ステージ写真はいずれも二次予選より

文:編集部
写真提供:全日本ピアノ指導者協会

【Information】
第50回ピティナ・ピアノコンペティション特級
ファイナル(任意のピアノ協奏曲1曲)
8/21(金)16:30 サントリーホール
共演/太田弦(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団
https://tokkyu.piano.or.jp