【CD】エースのフォーカード~マレ、クープラン、フォルクレ、ラモー 音楽による肖像~

ヴァイオリンの川久保洋子とヴィオラ・ダ・ガンバのミリアム・リニョル、チェンバロのジュリアン・ウォルフスを中核とするバロック室内楽ユニット、レ・タンブル。既に来日公演やラモー、F.クープラン、マレなどの録音を通じ聴き手を魅了しているが、今回は凝ったプログラムだ。フランス18世紀の音楽による肖像画「ポルトレ」に焦点を当て、上記の作曲家3人にフォルクレを加えた4人の多彩な「ポルトレ」で構成。奏者3人の闊達な対話により、それぞれの作曲家のキャラクターが鮮やかに活写される。4人揃って「エースのフォーカード」という最強布陣を示すブックレットの遊びも粋だ。

文:矢澤孝樹

(ぶらあぼ2026年8月号より)

【information】
CD『エースのフォーカード~マレ、クープラン、フォルクレ、ラモー 音楽による肖像~』

F.クープラン:尊大 またはフォルクレ/マレ:「音階、およびその他の器楽曲集」よりマレ風ソナタ/フォルクレ:「通奏低音を添えたヴィオール曲集」第1組曲よりラ・ラモー、ラ・フォルクレ/ラモー:「クラヴサン合奏曲集」コンセール第1番よりラ・フォルレ、ラ・マレ 他

レ・タンブル【川久保洋子(ヴァイオリン)、ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ)】

Chateau de Versailles Spectacles/ナクソス・ジャパン
NYCX-10602 ¥3520(税込)


矢澤孝樹 Takaki Yazawa

1969年山梨県塩山市(現・甲州市)生。慶應義塾大学文学部卒。水戸芸術館音楽部門主任学芸員を経て現在ニューロン製菓(株)及び(株)アンデ代表取締役社長。並行して音楽評論活動を行い、『レコード芸術online』『音楽の友』『モーストリークラシック』『ぶらあぼ』『CDジャーナル』にレギュラー執筆。朝日新聞クラシックCD評選者および執筆者。CD及び演奏会解説多数。著書に『マタイ受難曲』(音楽之友社)。ほか共著多数。