【CD】ラインベルガー選集 Vol.1 ヴァイオリン 清雅なロマンチシズムの発見/相川麻里子&佐野隆哉

東京藝大やパリ音楽院で学び、フランスで活動後、ソロや加古隆クァルテット等で活躍するヴァイオリンの相川と、数々のコンクールで受賞したピアノの佐野によるラインベルガー作品集。リヒテンシュタイン生まれのラインベルガーは、オルガン作品等で知られる後期ロマン派の作曲家だが、ヴァイオリン作品は大変珍しく、本作はまずその意味で貴重なディスクだ。ただし、曲はどれもロマンティックで親しみやすく、今後レパートリーになり得る作品ばかり。相川の流麗で優しく丁寧な演奏と佐野の的確な合わせも相まって、未知の名作発見の喜びを味わわせてくれる。

文:柴田克彦

(ぶらあぼ2026年9月号より)

【information】
CD『ラインベルガー選集 Vol.1 ヴァイオリン 清雅なロマンチシズムの発見/相川麻里子&佐野隆哉』

ラインベルガー:組曲、ヴァイオリン・ソナタ第2番、6つの小品より「主題と変奏」「ジーグ」「前奏曲」

相川麻里子(ヴァイオリン)
佐野隆哉(ピアノ)

妙音舎
MYCL-00077 ¥3410(税込)


柴田克彦 Katsuhiko Shibata

福岡県生まれ。音楽マネージメント勤務を経て、フリーの音楽ライター・評論家&編集者となる。雑誌、コンサート・プログラム、Web、宣伝媒体、CDブックレットへの、取材・紹介記事や曲目解説等の寄稿、プログラム等の編集業務を行うほか、講演や講座も受け持つなど、幅広く活動中。著書に『山本直純と小澤征爾』(朝日新書)、 『1曲1分でわかる! 吹奏楽編曲されているクラシック名曲集』(音楽之友社)。