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イギリス音楽における最大の存在、そして偉大な交響曲作家ヴォーン・ウィリアムズ
今年ホットなイギリスの作曲家といえば、没後50年のベンジャミン・ブリテン(1913-1976)……ですが、アニバーサリー以外への目配せも忘れないのが、東京・春・音楽祭の魅力。「イギリス音楽」の真髄を追求した大家 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)を特集します(指揮/お話:加藤昌則、管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団)。
音楽ジャーナリスト・評論家の林田直樹さんによるコラムでは、そんなヴォーン・ウィリアムズの人物像や創作の魅力がたっぷりと紹介されています。これを読めば、「タリスの主題による幻想曲」などの代表作が目白押しの東京春祭のコンサートも満喫できるはず。
文:林田直樹

イギリス音楽における最大の存在、そして偉大な交響曲作家ヴォーン・ウィリアムズ
作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)の重要性は、彼が真にイギリス的な音楽とは何かを探求した点にある。
そのポイントは大きく二つある。
第一に、イギリスの民謡や賛美歌を熱心に集め、それを調査研究し楽譜として出版したこと。この態度は同じ時代のハンガリーの作曲家バルトークと共通する。その目的は、人口の流動化によって急速に失われつつある各地の民俗音楽を書き留めてしっかりと残し、伝えていくことであった。それは「古きイングランド」とのつながりを人々が取り戻す手段にもなった。
第二に、テューダー朝の音楽にルーツを求めたこと。ヘンリー8世やエリザベス1世が活躍した16世紀は、イギリス国教会と絶対主義王政の確立によって、国家としての基礎が作られた時代である。当時活躍したトーマス・タリスやウィリアム・バードの音楽を研究し、その和声法や旋律美を学んで、自らの音楽語法を熟成させていった。「タリスの主題による幻想曲」は、その成果を示す代表作である。・・・・
ザ・ヴォーン・ウィリアムズ 【ライブ配信あり】
2026.4/5 (日)14:00 東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
●出演
指揮/お話:加藤昌則
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
●曲目
ヴォーン・ウィリアムズ(R.グリーヴズ編):「グリーンスリーヴス」による幻想曲
ヴォーン・ウィリアムズ:
タリスの主題による幻想曲
劇音楽《すずめばち》序曲
交響曲第4番 ヘ短調
●料金(税込)
¥5,000(全席指定)
¥2,000(U-25)
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