福間洸太朗とショパン・コンクール審査員 海老彰子が奏でる知られざるフランスの名曲たち

左:海老彰子
右:福間洸太朗

 福間洸太朗がプロデュースする「レア・ピアノミュージック」は、コンサートであまり演奏されない作品や、歴史に埋もれた傑作を掘り起こし、多彩なピアニストたちの演奏で届けるシリーズだ。2020年に配信で始まり、22年からは年1回のホール有観客公演も行っている。第38回となる今回は、東京とフランスを拠点に活躍する世界的ピアニスト・海老彰子を迎える。「19世紀から現代に至るフランス音楽の調べ」と題し、海老の独奏、福間との連弾・2台ピアノによる豪華なステージが繰り広げられる。

 フュメの独奏曲「交響的トリル」「ショパンの想い出に寄せ」、ルンツの連弾曲「Let’s go!」などのレア曲、2台ピアノはユイエの「Dreaming cat」やタイユフェールの「二つのワルツ」、それに生誕150年のラヴェルの「スペイン狂詩曲」などが並ぶ。グローバルに活躍する2人が描くカラフルなフランス音楽の世界に、心躍るひとときとなりそうだ。

文:飯田有抄

(ぶらあぼ2025年6月号より)

福間洸太朗プロデュース 第38回レア・ピアノミュージック 海老彰子 ピアノリサイタル
2025.7/9(水)19:00 東京文化会館(小)
問:ジョイフル・アーツ03-6869-6872
https://joyfularts.co.jp