東京オペラシティ コンサートホールで行われる〈アフタヌーン・コンサート・シリーズ〉に、日本の声楽界のトップを走るソプラノの小林沙羅とバリトンの大西宇宙が登場。前半はモーツァルト《フィガロの結婚》、ロッシーニ《セビリアの理髪師》、そしてバーンスタイン《ウエスト・サイド・ストーリー》からソロや二重唱を披露。そして後半は、メノッティの1幕もののオペラ《電話》を演奏する。
ルーシーにプロポーズをしようとするベンだが、ルーシーに度々かかってくる電話に邪魔をされ…という物語で、「愛の三角関係」という副題がついているように、電話も登場人物のひとりとして描かれている点が面白い。1940〜50年代のアメリカが舞台で、今回は衣裳や小道具も時代背景に合わせているという。これまで度々共演を重ねてきた小林と大西がどんな恋人たちになるのか。オペラの演奏にかけては右に出る者のいない河原忠之のピアノを得て、おしゃれで楽しい作品に仕上がりそうだ。
文:室田尚子
(ぶらあぼ2025年2月号より)
アフタヌーン・コンサート・シリーズ 2024-2025
小林沙羅(ソプラノ) & 大西宇宙(バリトン) デュオ・リサイタル
コミックオペラ《電話》 ~どうなる!? 僕のプロポーズ~
2025.1/29(水)13:30 東京オペラシティ コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212
https://www.japanarts.co.jp