亀井聖矢が第50回日本ショパン協会賞を受賞

 第50回を迎えた日本ショパン協会賞の受賞者が3月29日、発表され、ピアニストの亀井聖矢が今年の受賞者に決定した。同賞は、特にショパン作品に特に優れた演奏を示したピアニストに毎年送られている。

Masaya Kamei ©Yuji Ueno

 日本を代表するピアニストや関係者ら118名で構成される日本ショパン協会(会長:海老彰子)の理事会において選考が実施された。 昨年(2023年)一年間に日本国内で開催されたショパン作品を演奏したコンサートおよそ686件のうち、賞の主旨・目的に適った演奏会68件から、対象となり得る条件をそなえた5名を選出。その中からさらに絞り込まれ、亀井が受賞に至ったという。 昨年10月29日、Bunkamura オーチャードホールで行われた「Piano’s Monologue 亀井聖矢 第1回 ピアノ・リサイタル」でのオール・ショパン・プログラムが高く評価された。同公演では、スタインウェイ、エラール、プレイエルの3台を弾き分け、ワルツやマズルカ、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、ソナタ第3番などを披露。プレイエル&エラールピアノへの挑戦は大きな話題を呼んだ。

 亀井聖矢は、2001年生まれ。愛知県立明和高等学校音楽科から、飛び入学特待生として桐朋学園大学に入学。2019年に日本音楽コンクールピアノ部門で第1位、ピティナ・ピアノコンペティション特級でもグランプリを獲得し、注目を集めた。さらに、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでセミファイナリストに選出されるなど、海外の主要コンクールで実績を積み、2022年にロン=ティボー国際音楽コンクールで優勝。いま最も注目を集める若手ピアニストの一人となった。昨年には、文化庁長官表彰(国際芸術部門)も受けている。

 5月28日から6月1日にかけてカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」で行われるショパン・フェスティバルの期間中に表彰がおこなわれ、メダルや賞状・賞金が授与される(亀井は留学中のためリモート出席の予定)。

 今回、受賞の対象となった「Piano’s Monologue」は3年にわたる大型プロジェクトで、2025年に予定されている第2回(1/12)、第3回(7/13)ではショパンの室内楽や協奏曲を取り上げる。同年に行われる第19回ショパン国際ピアノコンクールへの出場が期待されており、現在ドイツを拠点に研鑽を積む亀井が、今後ショパンの作品にどう向き合い、どのような飛躍をみせるのか、ピアノファンの注目度はますます高まりそうだ。

日本ショパン協会
http://chopin-society-japan.com

亀井聖矢オフィシャルサイト
https://www.masaya-kamei.com