「存続のその先へ 未来へつなぐ新たな挑戦」
日本センチュリー交響楽団が、目標1,000万円のクラウドファンディングを開始

 日本センチュリー交響楽団が、クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて、「存続のその先へ 未来へつなぐ新たな挑戦」と題し、目標金額 1,000万円の寄付の募集を開始している。支援募集期間は2021年12月20日~2022年3月20日まで。

 同楽団は昨年、新型コロナウイルスの影響で収益が3分の1まで落ち込み、「楽団の存続をかけた挑戦にご支援を」と題してクラウドファンディングを実施、目標金額 1,000万円に対し1,500万円を超える寄付が集まった。そして、この一年の活動を通じ「オーケストラを持続可能で、より幅広い層に音楽を届けられる存在でありたい」という想いが生まれ、新たに以下2つの取り組みに挑戦する。

(1)一部のファンしかコンサートに来ないのではなく、すべての世代に音楽の喜びを届けられる開かれたオーケストラにする
(2)持続可能な社会を実現する一員として、オーケストラも行動するSDGsプロジェクト

コロナ禍以前の活動の様子(C)s.yamamoto

 今回のクラウドファンディングでは、その新規プロジェクトやイベントなど、また楽団の運営費などの活動資金を募るという。

 (1)においては具体的に、赤ちゃんとお母さんが安心して音楽を楽しむことができる「0歳児からのコンサート」、すべての定期公演を¥5,000で1年間何度でも聴くことができる「学生年間パスポート/U-35定期会員」(しかも東京ニューシティ管弦楽団の公演でも使用可能! ※要事前予約)、コロナ感染の不安軽減のため大阪駅とザ・シンフォニーホールを結ぶ「送迎バスの運行」などが挙げられている。(2)では、センチュリーと同じく大阪北部を拠点とするサッカーチーム ガンバ大阪との連携を進めるなど、SDGsの「4. 教育」「11. 持続可能なまちづくり」「17. パートナーシップで目標達成」の3点において、持続可能な社会の実現を目指すという。

「0さいからのコンサート」(豊中市主催)より
ガンバ大阪とのコラボレーション(c)Masaharu Eguchi

 以下は、獺祭の旭酒造 会長も務める日本センチュリー交響楽団 理事長 桜井博志のメッセージ

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で様々な企業の皆様をはじめ、全ての皆様の生活、社会が変わってしまいました。日本センチュリー交響楽団も公演の中止、延期が相次ぎ、お客様に多大なるご迷惑をおかけしておりますことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。

 前回行いました第1弾クラウドファンディングでは多くの皆様のご支援、ご声援のおかげで目標金額を達成することができ、2021年のコロナ禍の苦境を無事乗り越えることができました。楽団を代表して厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 私が今年の7月に理事長に就任し最初に掲げたキャッチコピーは「お客様ファースト」でした。コロナ禍で元気のない社会から復活できるよう、1人でも多くの幅広い世代のお客様が日本センチュリー交響楽団の演奏を通じ、喜びと笑顔で音楽を楽しんでいただける取り組みを行い続けたい。その思いから今回新たなる挑戦として、クラウドファンディング「存続のその先へ」を行わせていただくこととなりました。再度のお願いとなりますが、皆様のご支援、ご声援を今一度よろしくお願い申し上げます。

公益財団法人 日本センチュリー交響楽団 理事長 桜井博志

 コロナ禍においても、「交響曲 獺祭」プロジェクトをはじめ、新しい活動を展開していく日本センチュリー。今回の試みも自らだけでなく「日本のオーケストラ全体の未来のため」の挑戦と位置付ける。その心意気にクラウドファンディングでの支援で応えたい。彼らもきっと素晴らしい音楽で応えてくれるだろう。

クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/century-orchestra2021

【クラウドファンディングプロジェクト概要】
■目標金額:1,000万円
■資金使途:オーケストラ演奏を主体とした新規事業の運営費に充当
■資金使途詳細:
・「0歳児のためのコンサート」の運営費(会場費含む)
・送迎バスの運行費
・学生年間パスポート/U-35定期会員の割引分の補填
・ガンバ大阪試合会場での演奏時の音響調整のための機材借料、人件費
・チケット割引分の補填

日本センチュリー交響楽団 
https://www.century-orchestra.jp