カーネギーホールで披露した歌声を愉しむ贅沢な夕べ
Yoko Maria(マリアヨーコ)は東京音楽大学声楽演奏家コースを経て同大学院を修了後、フィンランド、ロシア、さらにドイツでも研鑽を積んだソプラノである。華やかな歌声、ジャンルを超えた幅広いレパートリーを持ち、様々な国の大使館や領事館でも歌声を披露するなど、国際的な活動を展開する彼女が、紀尾井ホールでリサイタルを行う。
プログラムは、動画配信サイトで10万回を超える再生回数となり話題を呼んでいるカッチーニの「アヴェ・マリア」をはじめ、プッチーニのオペラ・アリアや日本歌曲、映画音楽などが並ぶ。とりわけ注目されるのが、北欧歌曲だ。これはYoko Mariaが特に力を入れている分野であり、その普及に尽力しているもの。多彩なプログラムで彼女の芸術を存分に味わうことができる公演となっている。カーネギーホールでの単独リサイタルも成功を収め、世界を魅了している歌唱をぜひその耳で味わってほしい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2023年4月号より)
2023.4/12(水)19:00 紀尾井ホール
問:マリアミューズ03-6435-2385
https://yoko-maria.com