秋川雅史のオペラ・デビューに注目！
2007年にシングル「千の風になって」でミリオンセラーを達成し、オペラティックな歌唱の素晴らしさを知らしめたスター・テノール歌手、秋川雅史。2月には近年の全CD化作品から24曲を厳選した初のベスト・アルバム（2枚組）をリリースし、再び音楽シーンを賑わせている。そんな秋川がこの夏、オペラのステージにセンセーショナルなデビューを果たす。彼が選んだのは宿業の女カルメンに翻弄される、熱き男ドン・ホセ役。数多の名作オペラの中でも随一の人気を誇り、生まれて初めてオペラを観るようなビギナーにもお薦めできる強力作品だけに、幅広い方面から注目を集めるのは必至。しかもカルメン役に艶やかな容姿と豊潤な美声で知られる谷口睦美を配し、加えて砂川涼子のミカエラ、東原貞彦のエスカミーリョという充実のキャスティング。指揮を人気マエストロの山下一史が担当。演出の三浦安浩によるヒューマニズムに溢れた舞台も期待できるとあって、コアなオペラ・ファンにとっても見逃せない公演になっている。新国立劇場で壮大なロマンと情熱の音楽にどっぷりと！
文：東端哲也
（ぶらあぼ2014年6月号から）
★8月20日（水）・新国立劇場オペラパレス
問：エスト・ミュージック03-6913-2137
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