レ・ヴァン・フランセ来日! 円熟のアンサンブルで味わう室内楽の妙

©Warner Classics

 今年もスーパーヴィルトゥオーゾたちのドリーム・チーム、レ・ヴァン・フランセがやってくる。2002年の初来日以来、レ・ヴァン・フランセは最高水準のフランスの木管アンサンブルとして、そのレパートリーの豊かさと卓越した表現力によって私たちを魅了してきた。メンバーはフルートのエマニュエル・パユ、オーボエのフランソワ・ルルー、クラリネットのポール・メイエ、ホルンのラドヴァン・ヴラトコヴィチ、バソンのジルベール・オダン、ピアノのエリック・ル・サージュ。名手たちが健在ぶりを示す。

 今回のプログラムには、知られざる佳品からおなじみの定番曲までがそろう。ライネッケの「クラリネット、ホルンとピアノのための三重奏曲」は、ドイツのロマン派スタイルの作品で、楽器の組み合せが珍しい。ホルンの温かい音色をたっぷりと味わえるだろう。マルティヌーの「ピアノと管楽器のための六重奏曲」は、ジャズの要素を取り込んだ軽妙洒脱な作品。異彩を放つのは、マニャールの「フルート、オーボエ、クラリネット、バソンとピアノのための五重奏曲」。後期ロマン派のスタイルで書かれ、「フランスのブルックナー」の異名を持つマニャールならではの重厚さがある。そして、プログラムのおしまいを飾るのはレ・ヴァン・フランセの十八番、プーランクの「ピアノと管楽器のための六重奏曲」だ。過去の演奏でもメンバーが一体となって作品に命を吹き込む様子は圧倒的だった。今回も忘れがたい名演を期待したい。

文:飯尾洋一

(ぶらあぼ2026年11月号より)

レ・ヴァン・フランセ
2026.11/26(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
問 ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212
https://www.japanarts.co.jp

他公演
11/20(金) 水戸芸術館 コンサートホールATM(029-227-8111)
11/21(土) 三鷹市芸術文化センター 風のホール(0422-47-5122)
11/22(日) 霧島国際音楽ホール みやまコンセール(0995-78-8000)
11/23(月・祝) 三重県文化会館(059-233-1122)
11/24(火) 文京シビックホール(03-5803-1111)
11/25(水) アクトシティ浜松(中)(053-451-1114)


飯尾洋一 Yoichi Iio

音楽ジャーナリスト。著書に『クラシックBOOK この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!』新装版(三笠書房)、『クラシック音楽のトリセツ』(SB新書)、『マンガで教養 やさしいクラシック』監修(朝日新聞出版)他。音楽誌やプログラムノートに寄稿するほか、テレビ朝日「題名のない音楽会」音楽アドバイザーなど、放送の分野でも活動する。ブログ発信中 https://www.classicajapan.com/wn/