【SACD】ギターは謳う My Guitar’s Story/鈴木大介

 人気ギタリストが50歳を迎えた節目に、武満徹編曲「ギターのための12の歌」の3度目(20年振り)となるフル録音に名器で(絶妙なアドリブを入れて)臨んだアルバムだが、それだけでなく、自身の編曲を中心に、武満が敬愛したエリントンの作品を含むスタンダード・ナンバーなど10篇を加えて、これまで半世紀の音楽人生を綴る物語を披露している。どれも素晴らしいが個人的には、Daisuke憧れのギタリストの一人、セルシェルの名演で知られるノイマン作曲「ラヴ・ワルツ」やディアンス編曲シャンソンの名曲2篇が紡ぐエモーショナルな“うた”に心を掴まれた!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2021年11月号より)

【information】
SACD『ギターは謳う My Guitar’s Story/鈴木大介』

G.ウッド(鈴木大介編):マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ/エリントン(鈴木編):イン・ア・センティメンタル・ムード/U.ノイマン:ラヴ・ワルツ/Á.カブラル(ディアンス編):群衆/M.モノー(ディアンス編):愛の讃歌/武満徹:ギターのための12の歌/B.メイソン&L.リード(武満徹編):ラスト・ワルツ 他

鈴木大介(ギター)

アールアンフィニ
MECO-1064 ¥3300(税込)