【CD】Schumann/矢野雄太

矢野雄太は東京藝術大学・同大学院を経て、ミラノで研鑽を積んだピアニスト。指揮者としても充実したキャリアを歩んでおり、多くの国際的なアーティストと共演を重ねてきた。本盤はそんな彼のピアニストとしてのデビュー・アルバムとなる。収録曲は矢野が特に愛奏してきたシューマン、なかでも“歌う”ことに特化した楽曲でまとめられている。歌手との共演も多い彼ならではのフレージングの自然さ、そしてニュアンスの多彩さが光る演奏。とりわけ最晩年の「暁の歌」では、デリケートなタッチと見事な響きのコントロールも際立っている。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2026年6月号より)

【information】
CD『Schumann/矢野雄太』

シューマン:アラベスク、子供の情景、花の曲、「ミルテの花」より〈くるみの木〉(クララ・シューマン編)、暁の歌、献呈(リスト編)

矢野雄太(ピアノ)

妙音舎
MYCL-00073 ¥3410(税込)