
今回のプログラムは、ウェーベルンの「パッサカリア」、ベートーヴェンの交響曲第4番、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」。メインのバルトーク作品は、20世紀のコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)ともいえる名曲。鈴木が東京シティ・フィルのメンバーたちとどんな合奏を繰り広げるのか楽しみだ。ベートーヴェンは鈴木が最近熱心に取り組んでいるレパートリー。同じ2月にはバッハ・コレギウム・ジャパンと「ミサ・ソレムニス」も演奏する。同じホールで、同じ指揮者のピリオド楽器とモダン楽器のベートーヴェンの聴き比べができるのも面白い。ウェーベルンが“作品1”をつけたバロック音楽を思わせるタイトルの野心作を鈴木がどう料理するのかも興味津々だ。
文:山田治生
(ぶらあぼ 2016年12月号から)
第304回 定期演奏会
2017.2/18(土) 東京オペラシティ コンサートホール
問:東京シティ・フィル チケットサービス03-5624-4002
http://www.cityphil.jp/