第454回 日経ミューズサロン チェコ少年合唱団“ボニ・プエリ” クリスマス・コンサート

ボヘミアが育んだ豊かなハーモニー

チェコ少年合唱団“ボニ・プエリ” 右上:パヴェル・ホラーク
チェコ少年合唱団“ボニ・プエリ” 右上:パヴェル・ホラーク
 「プラハの春」をはじめ、世界各地の音楽祭に招請されるなど国際的に活躍、音楽大国の伝統に根差す一方、ショーアップされたステージ創りでも、聴く者を魅了するチェコ少年合唱団“ボニ・プエリ”。芸術監督のパヴェル・ホラークに率いられて『日経ミューズサロン』に登場。豊かなハーモニーを聴かせる。
 東ボヘミアの中心都市フラデツ・クラロヴェを拠点に、4〜23歳の約350名の青少年で組織。変声期前の少年たちがソプラノとアルト、青年たちがテノールとバスを担当することで、清冽な上声部と堅固な低音部の両立を可能に。2011年には母国でチャリティコンサートを行い、その収益をかねてから交流のあった宮城県多賀城市の子供たちへ寄付するなど、東日本大震災の被災地の支援にも積極的に関わっている。3年ぶり7回目の来日となる今回の公演では、震災復興応援ソングの「花は咲く」、バッハやカッチーニの「アヴェ・マリア」、スメタナ「モルダウ」、チェコ民謡やクリスマス・キャロルなど、名曲の花束を届けてくれる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年10月号から)

11/30(水)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com