モーツァルトという高みを目指して
2001年にスタートした『プロジェクトQ』は若い弦楽四重奏団の発掘と育成のための企画。若手奏者たちに学ぶ場と発表の場を与えるプログラムだ。参加者たちはまず世界的クァルテット奏者のマスタークラスを受講する。今回は昨年10〜12月、実行委員長でもある原田幸一郎のほか、原田禎夫、上海クァルテット、カルミナ四重奏団、今井信子、菅沼準二の講師陣にみっちり教えを受けた。このマスタークラスののち、トライアル・コンサートと称する試演会を経て本公演に臨む。原則的に毎回一人のテーマ作曲家が掲げられており、参加者たちは約半年間ひとつの作品と向き合うことになる。今回のテーマはモーツァルト。全23曲の弦楽四重奏曲の最後の6曲、第18番〜第23番に各グループが挑む。参加グループはレモンド・クァルテット、クァルテット奥志賀、ザ・ビストロ・ダブリュー、クラルス弦楽四重奏団、クァルテット・ジョイア、リュミエール・クァルテットの6組。
文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年2月号から)
モーツァルト後期弦楽四重奏曲演奏会
2/7(日) ①13:00 ②18:00 上野学園 石橋メモリアルホール
問:プロジェクトQ実行委員会(テレビマンユニオン内)03-6418-8617
http://www.tvumd.com