Tag Archive for 与那城敬

与那城 敬(バリトン)

ドン・ジョヴァンニの“強さ”に惚れるんです “究極の悪い男”をどう演じるのか?  バロック・ヴァイオリン奏者であり指揮者である寺神戸亮が、バロック・オペラの知られざる作品を中心に取り上げ話題となってきた北とぴあ国際音楽祭。今年は、モーツァルトの「ダ・ポンテ三部作」の完結編として、ついに《ドン・ジョヴァンニ》が上演される…

オーケストラ・アンサンブル金沢 岩城宏之 没後10年メモリアルコンサート

現代作品とレクイエムで名匠を偲ぶ  今年は、日本を代表する指揮者として活躍し、ユニークな言動や文筆活動でも知られた岩城宏之の没後10年。設立から深く関わり、初代音楽監督を務めたオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)と、やはり音楽監督を務めた東京混声合唱団がジョイント、山田和樹の指揮で金沢と東京でメモリアルコンサートを…

黒田 博(バリトン)

モーツァルトのオペラは自分を取り戻せる場所ですね  ワーグナーの《マイスタージンガー》の凛々しいハンス・ザックスから、ヴェルディの《オテロ》の“色悪”ヤーゴまで、濃色の美声と際立つ容姿で様々な男性像を光らせてきたバリトン、黒田博。東京二期会を牽引する大物スターながら、舞台姿も素顔もひときわ若々しい彼が、来る7月、モーツ…

オペラ宅配便シリーズ ⅩⅣ ぎゅぎゅっとオペラ DIGITALYRICA 《トスカ》

作品の魅力を凝縮して魅せる新しいオペラのかたち  横須賀芸術劇場の『ぎゅぎゅっとオペラ』第2弾はプッチーニ《トスカ》。一昨年に完売の大好評を博した《椿姫》で始まった「ぎゅぎゅっと」は、トップ歌手たちによるアリアや重唱を核に、作品のエッセンスを最大限に圧縮した、彌勒忠史の演出&ナビゲーターによる抜粋上演だ。出演は、小川里…

【稽古場レポート】神奈川県民ホール開館40周年記念、オペラ《金閣寺》

 12月5日(土)6日(日)、神奈川県民ホールで上演される、黛敏郎のオペラ《金閣寺》。三島由紀夫の原作をクラウス・H・ヘンネベルクが台本にしたこの作品は、ベルリン・ドイツ・オペラが当時、日本を代表する作曲家であった黛敏郎に委嘱し、同歌劇場で1976年に初演したもの。日本では、91年に岩城宏之指揮、ヴィンフリート・パウェ…

三ツ橋敬子(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

ここでしか味わえないマル秘イタリア・メニュー  オペラの大家によるオペラ以外の作品だけを聴く。この興味深いプログラムが、三ツ橋敬子指揮による東京シティ・フィルのティアラこうとう定期で実現する。曲は、プッチーニとヴェルディの弦楽四重奏曲の弦楽合奏版にプッチーニの「グローリア・ミサ」。イタリアのペドロッティ国際指揮者コンク…

菊地美奈 オペラデビュー20周年記念公演 レハール《メリー・ウィドウ》

オペレッタの傑作で祝う記念イヤー  今年オペラデビュー20周年を迎えたソプラノ菊地美奈が、その記念として《メリー・ウィドウ》を上演する。彼女の自主企画公演だ。記念のイベントに、ソロ・リサイタルでなく、オペレッタをまるまる1本やってしまおうという発想自体に感服。  彼女が演じるのは、もちろん主役の未亡人ハンナ。与那城敬の…

神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2015 オペラ《金閣寺》制作発表会から

 神奈川県民ホール開館40周年記念事業を締めくくる公演に選ばれたのは、黛敏郎作曲のオペラ《金閣寺》(ドイツ語上演)。ベルリン・ドイツ・オペラからの委嘱により1976年に初演。日本では1991年に岩城宏之指揮による初演を含め、これまでに4回しか全曲上演はない。三島由紀夫の原作は、三島文学の傑作のひとつであると同時に、近代…

三善晃先生 追悼コンサート 合唱曲と歌曲の夕べ&オーケストラの夕べ

偉大な業績を振り返る2夜  2013年秋に三善晃の訃報が伝わった時、「作曲の戦後が終わった」と感じた人も多かったのではないか。緻密な作風で人気を二分していた武満徹が孤高を貫いたのとは異なり、三善は常にアカデミズムのトップにいた。彼のすごいところは、それだけの重責(多くは創作活動とは関係のない業務)を果たしながら、質量と…